かこぶろ。

クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代

東京都美術館へ。
映画「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」の試写会でした。
6月9日公開。



注目はトークゲストに出演される山田五郎さん。
晴れの上野公園、新緑を眺める余裕も無く開場時間ギリギリに着き。



「クリムトはウィーンの19世紀末芸術として、有名だけれど
20世紀初頭まで生きているんだよね、
(弟子だったのシーレも)」

「ウィーンは京都」
と、おいでませとぶぶ漬け京都の、保守的で実は。。みたいな共通する例えが上手くて
個人的に馴染みの薄かった当時のウィーンの気質などがより掴め身近に感じられました。

「クリムトとシーレはパリに行かなかった」
芸術家ならパリへは、とならないところもウィーンっぽいのかも。ククク

家族とも仲良く女性にも困らず世に認められ仕事もありながら
ウィーン分離派を結成する「やんちゃ」さ、と形容したり。

黄金と闇、エロスと死など対比にあるものを同時に魅せる独特な世界があって。

同じ時代には、フロイトの心理学、ヴィトゲンシュタインの哲学、エミーリエのファッション、
マーラーやシュトラウスの音楽、また
ウィーン美術アカデミーに落ちたヒトラーもいて
(シーレは前年に合格)
ユダヤ人のパトロンもアメリカなど国外へ渡ったなど、映画にもあった興味深い話を次々に聞かせてくれました。

終了時間も過ぎて進行者から何度か〆が入るも、
メディア向けの撮影の合間にも、話をしてくれる山田五郎さんは
テレビで見るそのままの和やかさのある雰囲気でとても楽しかったです。

生い立ちや作品紹介にとどまらずこういう背景を知ることは、とても興味深い。
映画の日本語ナレーションは「そうだ、京都へ行こう」トーンで進む柄本佑さんでした。


「クリムトの作品少ないって思ったでしょ」とか口にしてしまうところも。。ククク
こちら国立新美術館での、
ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」(~8月5日(月)まで)
と併せて鑑賞するのを薦めてくださいました。

日本・オーストリア外交樹立150周年記念であり、
クリムトだけではなくシーレ、オットー・ワーグナー、コロマン・モーザーが
同じ1918年に没後100年と、注目すべき節目でもあったのですね。

個人的にクリムトとの出会いは中学生、しかも邦画
真田広之さん薬師丸ひろ子さんの「里見八犬伝」で萩原流行さんと志穂美悦子さんのシーン、
クリムト「接吻」に似た壁画に大蛇もグルグル描かれていて。
美術の教科書にあるあれーーーと興奮を覚えて興味持ったんですよねぇ。


かーらーのー



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