昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第三章“石ころと流れ星”(短期集中再掲載)   45.“ディキシー”の変化

2013年04月14日 | 日記
“ディキシー”の変化   はやる気持ちを抑えながら河原町通りをゆっくりと下り、三条通りを越える。路地を左折してすぐ、自販機でタバコを買う。部屋にあったお金はすべて持って出たはずだったが、指に触れた札は多くはなかった。 “ディキシー”に近づく。電飾看板はまだ出ていない。出勤するママと柳田に出くわさないよう、足を速める。しかし、通り過ぎた . . . 本文を読む