晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※写真の無断転載禁止!!

式部郷「あられ吹き寄せ 花うららけし」

2008年12月21日 | 日記
京都 宇治市にある式部郷(しきぶのさと)さんのお菓子のご紹介です。


あられ吹き寄せ
花うららけし







化粧箱で買いました。
包装紙には、王朝風の姫君の絵や『源氏物語』<橋姫>・<宿木>から原文がデザイン的に配置され印刷されています。

包装紙の裏面には、原文とその場面の解説が印字されています。


=======包装紙より=======

 心ありて風のよくめる花木に
  とりあへぬ迄吹きや寄るべき

「風さえも花を散らすまいと気づかう梅の木に、鳥もいたたまれぬほど不用意に吹き寄ることができましょうか」(梅枝)


六条院の繁栄を讃えた歌とされますが、光源氏が完成されたこの六条院は、その広大な地所を四等分し春夏秋冬の趣向を凝らした庭園を作ったとされます。式部郷「あられ吹き寄せ 花うららけし」は、さながらおかきの六条院。四季を慈しむ心とともに、ひと味ひと味丹誠を込めて焼き上げました。

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歌は、<梅枝>の帖で宰相中将だった夕霧が詠んだものです。




私が買いましたのは8袋入りです。
海苔・ざらめ・えび・青海苔・醤油・抹茶・しょうが砂糖などのお味のあられが入っています。




お皿に出して美味しくいただきました。

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式部郷「源氏ふき寄せ 月の宴」

2008年12月21日 | 日記
京都 宇治市にある式部郷(しきぶのさと)さんのお菓子のご紹介です。


源氏ふき寄せ
月の宴



ご愛食用「月の宴」を買いました。


『源氏物語』で「月の宴」といえば・・・第38帖<鈴虫>ですね
冷泉院の招きより冷泉院の御所へ光源氏と夕霧たちが訪ね、月を愛でる場面があります。

以下は、『源氏物語』第38帖<鈴虫>で登場する歌です。
青文字は 渋谷栄一先生のwebサイト『源氏物語の世界』より引用。


■冷泉院から光源氏に贈った歌

雲の上を かけ離れたる すみかにも
 もの忘れせぬ 秋の夜の月

(訳:宮中から遠く離れて住んでいる仙洞御所にも忘れもせず秋の月は照っています)


■光源氏から冷泉院(実は光源氏の子)に贈った返歌

月影は 同じ雲居に 見えながら
 わが宿からの 秋ぞ変はれる

(訳:月の光は昔と同じく照っていますがわたしの方がすっかり変わってしまいました)


<鈴虫>本文中に、冷泉院の容貌が光源氏にますます似てきたことが記されています。
実の親子とは名乗りもできないまま、冷泉院の御所には、光源氏と夕霧・冷泉院といった息子たちが揃ったのでした。




お菓子の中には、源氏香図<浮舟>の焼印があるおせんべいが1枚だけ 空に浮かぶ月のように入っていました。
いろいろなおかきやおせんべいが入っていて美味しかったです。


※源氏香図<浮舟>は、式部郷さんの会社のマークでもあります。

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