■ぼんやりタイムマシン
春の夜空に薄ぼやけた満月
生暖かい風がおかしな会話を誘う
途切れた騒音に気がついた頃
懐かしい風景にたどりつく
ここはいつもそっけない
夢の中でもたどりつけなかった場所
古い顔やしゃがれた声が
ほら あそこで踊っている
あのとき間に合わなかった言葉を
今なら届けられるかな
だけど一回りした風景に
もう会いたい人は帰ってこない
ぼんやり満月に背中を押されて
いつのまにか大通りを歩く
あの匂い あのざわめき
戻ってこない あのときの記憶
バイバイ 春の思い出
あのときなくした 優しい人
「そっちの箱には何が入ってる?」
そっと問いかけて マシンに乗ろう
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