隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「タイトルに花の名前の入ったロックナンバー」!

2019年03月12日 20時03分31秒 | スピッツ

2019.3.10 21:00
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


 https://www.tfm.co.jp/manyuki/



 発表になったNHKの朝の連続テレビ小説(正式には、こういうらしい)「なつぞら」の主題歌のお話から。

 ココでもコメントしているように、「おしん」や「あまちゃん」のようにインストがいいんじゃない?は実際に提案してみたらしい(スピッツなら、やっぱり歌詞ありじゃなくちゃね)。
 「あぐり」や「あすか」もインストだったとか。「あすか」という朝ドラはまったく記憶にないし、この演奏を聴いても思い出さないんだけれど、でもいい曲。朝聴いたら、いい気持で出かけられそう。
 Kazabue (Michiru Oshima)

 ここで、Zo-3で、テレビドラマ「大岡越前」の「ルル~ ルルルル ル~♪」というやつをちょっと長めに聞かせてくれた。本人も気持ちよさそう。これ、TBSではハミング(と口笛?)だったけれどNHKでリメイクされたときは由紀さおりさんのスキャットでしたね(草野くんのはこれ)。
 草野「このメロディーがすごい好きで、これを聴きたいがためにドラマを見ていた。いつかインストの曲にもチャレンジしたいなと思ったりしています」

 さてさて、今日のテーマは、「お待たせしました! 『花の名前がタイトルに入ったロックナンバーで漫遊記』です」。
 多数のリクエスト、すべてに目を通して、「スピッツの曲にも花の名前が結構入っているけど、ほかの人の曲にもかなり多くて、『みんな、花、好きじゃん』」と。


オンエア曲
 01 ヒビスクス(スピッツ)
 02 マリーゴールド(あいみょん)
 03 New Rose(The Dammed)
 04 カトレア(ヨルシカ)
 05 Fresh As A Daisy(Emitt Rhodes)
 06 Sunflower(Paul Weller)
 07 ハイビスカスは冬に咲く(チャットモンチー)
 08 Jasmine(佐藤聖子)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「ヒビスクス」(2016年、15th『醒めない』)。
 そうか、ハイビスカス。スピッツの中で、この曲も花のタイトルだった! 失念していました。
 ああ、本当にいい曲だ。
 あまりそういうエモーショナルな発言をしない長男が、この前のゴースカの帰り道、「『ヒビスクス』のイントロが聴こえたとき、鳥肌が立った」と言ってたっけ。

 最初の曲は、あいみょんの『マリーゴールド』(2018年、5thシングル)。
 これもクセになる曲だ。何度くり返し聴いたことだろう。
 この人の意志強い感じの低音に、最初に惹かれた。男性性や女性性を押し出さずに(ユニセックスとはまったく違う)語る恋心や戸惑う思いがまっすぐに伝わる。若かったら、絶対にどっぷりだったかも、と思う。
 先日、浜田省吾さんとのつながりでの「ポスト・ミスチル、ポスト・スピッツ説」は乱暴だろう、と書いたけど、底辺のどこかに通じるものはあるかもしれないと、ちょっと感じる。
 草野「あいみょんはもう大人気ですよね。『あいみょんとしゃべったことあるぜ』と親戚に自慢できるレベル」
 草野氏曰く、あいみょんは「激しい曲のときは今の若者のパワーを感じさせて、この曲のようにメロディアスなものでは懐かしさを感じさせる」ところが持ち味、と。この懐かしさを、椎名林檎や宇多田ヒカルよりもっと前の90年代の橘いずみ(現在は榊いずみさん)で例えるあたりが深い。橘いずみだと、ちょっと激しめなのしか思いつかないなあ。

 次は、The Dammedの「New Rose」(1976年、デビューシングル)。
 リクエストされた方からのメッセージ。
 「田村くんのベースのルーツはダムドだと思い込んでいたから、ゲストで来たときに本人が『ルーツはアンセラックスのベース』と言っていてビックリ」と(ココ)。
 草野「田村は、ダムドのキャプテン・センシブル、好きだし、かなり意識していると思いますよ。最近の映画(2015年のドキュメンタリー映画『地獄に落ちた野郎ども』)も見ていたし、オレも見て盛り上がったし」。
 「キャプテン・センシブルの下品なブリティッシュジョークが最高なんで、興味ある方は見てください」ということだ。
 DVDはこんなジャケット・・・。
 
この「New Rose」は「パンクロックだけど失恋ソングです」と。

次は、ヨルシカの「カトレア」(2017年、1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』)。
草野氏も知らなかったそうで、「教えてもらえるリクエスト回の醍醐味」と。
ヨルシカは、ボカロプロデューサー、コンポーザーとして活動していたn-buna(ナブナ)さんがボーカルsuis(スイ)さんを迎えて結成されたそうだ。YouTubeライブで人気。
ナブナさんはツイッターで、「インタビューで二人組のバンドと書かれてたりしますが正確にはちょっとイメージが違って、僕のしたい人間的な表現を、楽器やボーカルで形にしてもらったのがヨルシカだなと思います。言ってみればヨルシカという一つの作品があって、その下にアルバムや楽曲が枝分かれしてるような」と語っています。
草野「印象に残る、いい曲だと思います。/なかなか気分が上がる曲でした」
配信開始されたばかりの「ヒッチコック」のMV。歌詞もおもしろいし、不思議な雰囲気。
ヨルシカ - ヒッチコック (MUSIC VIDEO)

 次は、Emitt Rhodesで「Fresh As A Daisy」(1970年、『Emitt Rhodes』)。
 すご~い、ココで草野くんが紹介した国分寺の「珍屋」の店長さんからのリクエスト。
 1994年の雑誌『ROCKIN’ON JAPAN』に掲載された「ひなぎく対談」(スピッツ 草野マサムネ×フィッシュメンズ 佐藤伸治×b-flower 八野英史。懐かしい。今もしっかり持っています)にちなんで、「アメリカのポール・マッカートニーといわれたEmitt Rhodes」の「Fresh As A Daisy」をリクエストしてくれたそうだ。
(八野さんのブログのココの文章は、心優しさも、鋭い批判精神も垣間見えて、すごく好きです)
 ちなみに、「珍屋」は立川にも2店舗あるそうで、その近くにはホークスファンが集う居酒屋もあるとか。「草野さんのご来店をお待ちしています」(笑)というコメントまで加えられた「完璧な」リクエストメッセージでした。
 草野「学生の頃はよく通っていたのですが、国分寺もご無沙汰です。そのうち、こっそりうかがいますので、その際はよろしくお願いします」
 Emitt Rhodesはまったく知らなかったそうで、「たしかに声も雰囲気もメロディーもアレンジも似ていますね。とっても優しい曲です」
 バリバリ現役のシンガー。
 以下では、タイトルは不明だけれど、4曲聴くことができます。ジャケット写真は70年代の若い頃。白いひげのサンタさんみたいな画像があったけれど、それが現在の姿なのかな。
 Emitt Rhodes - The Four Best Songs from EMITT RHODES

 次は、ソロになってからのPaul Wellerの「Sunflower」(1993年、2nd『Wild Wood』)。
 90年代、スタイル・カウンシルからソロになって間もない彼のライブを中野サンプラザで見たそうだ。
 草野「エピフォンカジノやフェンダーテレキャスターを弾いていることが多いイメージだったけれど、このときはギブソンのSGをガンガンに弾いていて、かっこいいなあと思った」
 この「Sunflower」もギブソンSGで弾いていた記憶があるけれど、PVを見るとエピフォンカジノだったそうで、「記憶はあてにならないなというお話ですけど」。
 草野「この曲もギターの音がアグレッシブでカッコいい曲です」
 こちらがそのPV。
 Paul Weller - Sunflower

 最後は、チャットモンチーの「ハイビスカスは冬に咲く」(2009年、3rd『告白』)。
 昨年、「惜しくも解散してしまった」彼女たち。
 徳島「こなそんフェス」での「チャットモンチーに一瞬加入した﨑ちゃん」の思い出も語り、「いい思い出をありがとう」と言う草野くん。
 この「ハイビスカスは冬に咲く」が入ったアルバム『告白』は「いちばん聴いたかもしれない。歌詞もとんがっています」と。
 草野「解散しても、評価は揺るがない、すごいバンドだったと思います」
 これは最高の評価の言葉だ。どなたか、メンバーにお知らせください。

 特集の最後に。
 草野「いちばん好きな花はツユクサともっぱら答えているのですが、3年前にあしかがフラワーパークで見た藤の花もきれいだったなあ」

 大変な混雑だったけれど、「人混みであっても見る価値がある」と。
 そういえば、MCでこのあたりのことを﨑ちゃんと話していたことがありましたね。

 
 そしてメッセージコーナー。
 
保育園で栄養士をされている方から、給食に関する質問。
 
中学3年の3学期、最後の給食の日。普通に食べてるクラスメートを見て、思い立った彼は急に立ち上がり、
 
「今日は人生最後の給食の日になるかもしれないんだから、心して食べよーや」
 
と言って「ウザイ人」になったんだそうだ(笑)。
 
好きだった献立は、オールドファッションなドーナツとちゃんぽん。
 
草野「スピッツ、ツアー中は栄養が偏りがちになるんで、栄養指導してほしいです」


 そして、最後の最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 「花しばり」で、佐藤聖子さんの「Jasmine」(1993年、3rdシングル)。
 草野「ロックというより、爽やかなJ-POPという感じですが」
 なぜかこのシングルを持っていて、当時疲れたときに聴いて癒されていた、と。


 そして来週は、恒例の「ワンアーティスト特集」で、SWEET。
 草野「最近クイーンがリバイバルブームで盛り上がっていますが、70年代中期にはそのクイーンのライバル扱いされていたくらい人気があった」
 どっちが好きか?と聞かれたら、「クイーンも好きだけど、SWEETと答えてしまうくらい」という。
 私も、SWEET、懐かしい・・・。

 ここで急にリクエスト募集!
 「あなたのアゲアゲロックナンバー」。
 踊りだしたくなるような、拳を振り上げたくなるような・・・そんなロックナンバーのリクエストを、と。
 「春が憂うつになるくらいの時期」に特集を組んでくれるそうですよ。
 今回も貴重で愉快な選曲でした。


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2 コメント

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本人は・・・? (かけら)
2019-03-18 12:05:50
ハチの針さん

こんにちは。
またまたおもしろいネタをありがとうございます。
ロシアのことわざ、もちろん知りませんでしたけど、省略されたところも含めて、たぶん理解できたと思っています・・・。

さすが米原万里さんからのお話。愉快です。
(亡くなったときはちょっとショックでした。一部しか読んではいないのですけど、年取ってからのこの方のエッセイとか、読んでみたかったと思います)

「・・・桶屋が儲かる」が経済の成り行きだったのに比べて、ロシアではなかなかウンチクのある(でもないか)

私も「名前をつけてやる」は好きな曲の1つです。若い男の子のモヤモヤをこんなふうに表せる才能を、こんな年齢になっても愛してしまうファンだということに、ちょっと安心することもあります。ヘンですけど。
「でっぱり」はわかりませんけど、草野マサムネという人なら、きれいな声と心地よいメロディーと言葉の間にじょうずに紛れ込ませるような気がして。

ひとり寝の夜に風邪をひくマサムネくんを想像したことはないけれど、「肉を食べようが、スッポンを食べようが、このような現象は絶対に起こり得ないのでしょうが」には、ご本人が「否」をとなえるかもしれないな、とは思います、ハイ。

暖かくなって、また風景がかわりつつありますね。
また、楽しみにしています。
いつもありがとう!

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肉を食うと風邪をひく (ハチの針)
2019-03-17 09:43:34
かけらさん、こんにちは。

肉を食うと風邪をひく。

ロシア語通訳の第一人者だった故・米原万里さんが、自著で紹介していたロシア語のことわざです。
日本語では「風が吹けば桶屋が儲かる」に相当するもので、その筋運びは以下のとおり(米原さんが書かれたものをそのまま引用したかったのですが、恥じらいがあって一カ所省いてあります)。
肉を食う→精力がつく→ →寝ている間に毛布が引っ張られる→毛布が持ち上がった分、毛布で覆われていた足先が出てしまう→足が冷える→風邪をひく

ひとり寝の夜にこうして風邪をひいてしまうマサムネ君、というのを想像してみたことがあります。
いまいち歌詞にはならなそうだけど、草野さんなら、これで味のあるイラストが描けると思います。
ただ実際には、小柄な方ですし、肉を食べようが、スッポンを食べようが、このような現象は絶対に起こり得ないのでしょうが・・・。

「名前をつけてやる」は、スピッツの曲の中でも特に
好きな曲の一つです。
なのに私は、かけらさんのブログを読むまで、ここで歌われている「でっぱり」が何を表しているかに、全く気づいていませんでした。
いやあ、まだまだ読みの悪いファンなんですねえ、私は。

しかし、それにしても、「名前をつけてやる」というくらいですから、先のことわざのような風邪のひき方だって・・・まさか、ね。

今回は、ポール・ウェラーのことを書きたかったのですが、うまくまとまらなかったので、「え、そんな意味だったの?で漫遊記」の時に考えたことを書きました。
内容よりも、いつも以上に無理やりなネタ感がちょっと恥ずかしいです。
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