志賀泰次句集

花冠同人志賀泰次のブログ句集

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2007年~2008年

2008-11-26 19:23:53 | Weblog

●2007年(71句)

初凪や蒼きを重ね潮ざかい
三方に海ある暮らし春いまだ
春立ちぬ仔牛の顔の乳まみれ
澄む水に春めく動き貝が噴く
風にきらきら流氷の海うごく
海鳥のこえ澄む日なり風光る
磨る墨の黒滑らかに初硯
昇る陽に霧氷の樹々の煌めける
風花の小さき六角晶らかに
障子の陽すこし強めて月替る

開け放ち零下の外へ鬼やらう
青空を蹴上ぐ子馬の脚細し
流氷の行方は風に乗るままに
触れる手に潮吹き貝が動き出し
流氷の去りし海面や藍深し
春泥に幼なき思い踏んでみる
もの芽出づ土ほっこりと四方に割れ
せりせりと湖氷の解けて流れだす
水芭蕉の芽に春水の触れており
畑返す一樹境いに土のいろ

風に春近づくものに子らの声
道の上にさらなる道が陽炎える
オホーツクや浜たんぽぽの這って咲く
海の風土筆の風となるところ
連翹の光り湧き立ち通学路
散り際は風に任せむ紫木蓮
さくら咲く並木の向う藍の海
枝垂るるに真下を流る花筏
海霧はれて原生の野は花園に
黒牛の眸の澄めり五月闇

五月逝く知覧の空は晴れ居しと
一天のあお深くあり夏雲雀
捩れ花芯は真っ直ぐ立つかたち
渓流の音みがかれて岩魚棲む
まっさおな夏空に鳴らしランドセル
瀬の音の水を離れし涼しさよ
手花火の匂い纏いて家に入る
一斉に翔ちて影濃き夏野かな
夕焼けの鍵音軽き我が家に
炎天の反核署名は太き字に

薯の花白きうねりの昏れにけり
紫陽花の地に近きより水いろに
とんぼうの影飛び交って日は西に
遠くより昏れはじめおり蕎麦の花
片陰の我が影つれて出る陽射し
病窓の枠より出でず秋の雲
秋の日の傾ぎて影折る石階に
牧柵に翅を透かさせ赤とんぼ
向日葵の鋤かれ青空動きだす
台風に大樹の確と構えおり

野のいろの離るる高さ女郎花
光りあうポプラの梢空高し
新涼の海に藍濃く潮ざかい
昃けば色濃き十字架秋空に
引取らる牛に草の香牧閉す
晒し水平らにあふれ十三夜
命継ぐ遡上の鮭は澄む水に
露霜のきらめくときの陽に出逢う
黄落のきらめく風にショパン聴く
穫り終えて秋耕の土黒々と

唐辛子吊るす向うの水平線
さわさわと風が風押す今朝の冬
落紅葉氷りし中にきらめける
落葉踏む足に伝わる固き実よ
奥の間も陽差しに満ちて冬ぬくし
雪掃かれ矩形正しく石畳
終い湯の闇を深めて虎落笛
裸木の瘤りゅうりゅうと風をきる
十二月八日の記憶の萎えかなし
鬼柚子の触れてたのしき冬至湯に

葱きざむ妻すこやかに暮の音


●2008年(50句)

柏手の揃いて清し初御空
ものの影濃くするものに冬木の芽
気嵐やロシア船から蟹揚がる
川涸れのあらわる石のみな丸し
流氷へ窓の曇りをひろく拭く
夜寒し折鶴の影濃く尖る
わが骨(こつ)も清らを信ず雪の葬
茹で卵きれいにむけて受験の日
せめぎ合う流氷隆起海のいろ
流氷の来るも暮らしの中のこと

 四号病棟新生児室
みどり子のこぶしのゆるみ春動く
 九号病棟
玻璃ひと重己に遠く春の星
一湾を流氷埋めて春浅し
海明けへ舳揃えて舫いたる
尿を汲む影に黙謝の春の闇
対山の斑の畑の移ろいに
浚渫船底よりさらう春の河
翔ぶかたち暫し残して鳥雲に
山羊の仔の膝折りすわる草の青 
 退院三句
春風に触る懐かしき潮の香よ

足もとの土の匂いて下萌ゆる
海からも山からも吹く風ひかる
天も地もさくらさくらの色の中
幾百の海鳥岬に五月来る
一面の花たんぽぽや牛放つ
仔馬蹴るうしろの海は初夏の青
しゃぼん玉歪みのとれて風にのる
最北の平野に動き田の植わる
ぶらんこを空まで漕げよ夏の陽に
郭公の鳴けば豆蒔く頃合と

アカシアの花の高さを風白く
とんぼうの水辺の色に生まれけり
発つ朝の秋燕窓辺に落ち着かず
高階に蜻蛉止まるを知らざりし
病窓に見るわが街よ美しき秋
控え目に灯してふたり後の月
遡る魚影(うおかげ)を追う十三夜
小春日のわが影を踏む外泊日
閉牧の肥えし牛馬に草匂う
ひと時を舞う雪虫と陽の中に

黄落の走り根確かと地をつかむ
この先の牛舎に用ありえのこ草
秋の山母の結びは大きかり
白樺の色葉散る散る通学路
一村をたなびく煙り草紅葉
鰈干さる骨透く軒の秋夕日
水澄めり光も影も底に置き
初雪の音なき風とわが息と
星の夜は星のいろして雪明かり
門灯を消す静けさに今朝の雪
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16 コメント

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句集を拝読して (臼井愛代)
2008-11-28 15:29:43
志賀たいじさんの御句に触れると、
北海道からのお便りを読ませていただくような気がしておりました。
北海道の風土、特に、海に親しい生活をしておられることが、多くの御句から伝わってきていましたが、
泰次さんの句集のあとがきを読ませていただき、
その、海への親しさは、故郷北海道の風土を愛して止まないお気持ちのみならず、
長年携わって来られた、水産加工のお仕事への深い思いがあることを気付かされます。
ごまかしのない、世界に通用する質の高い食品作りの技術を世に送り出された半生への誇りがそこにあります。
現在は、ご療養中でいらっしゃいますが、
そのような環境においても、俳句とともにある生活を崩されない泰次さんの姿勢には、
学ばせていただくことが多く、また、先輩からのお励ましも受ける思いです。
自ら、「生きている証し」「自分への応援詩」と仰る泰次さんの俳句には、
雑念のない、心から湧き出るよろこびや感動が詠まれている清々しさを感じます。
俳句、あるいは、自分を表現するという事は、このようであるべきだと教えていただく思いがします。
よき句集を読ませていただき、ありがとうございました。

<好きな句>
尖るもの皆真ん丸く雪積もり
雪明かり牛まっくろに立ち止る
アスパラの尖りの満ちて土かおる
牡蠣を剥く生業の顔活きいきと
雪霏々と蟹荷揚げするロシヤ船
流氷の来るも暮らしの中のこと
三方に海ある暮らし春いまだ
秋の山母の結びは大きかり
星の夜は星のいろして雪明かり
病窓に見るわが街よ美しき秋
お礼 (志賀泰次)
2008-11-29 09:30:51
今回思いも寄らず信之先生、正子先生のご高配により素敵なブログ句集を作って戴きました。大変感激しています。両先生の手解きを受けて五年、導かれるままに身辺を詠んでまいりましたが、思考や感性が衰えて駄句しか詠めなくなった今でも、無くてはならぬものになりました。先生に纏め戴いて我が句ながらこの様な句もと、遠い日のものに感ずるものもあります。愛代さまには早速お目を通し下され、身に余る感想をお寄せ戴きとても嬉しく励みになります。好きな句も挙げて戴き光栄です。余命告知の受けた身、いずれ土に還るの日の来るまで、花冠が水煙に引き継いだ明るく深い句を目指して勉強して参りたいと思っています。今後も変らぬご指導ご鞭撻をお願い致します。有難うございました。
臼井愛代さまへ (志賀泰次)
2008-11-29 11:54:02
補正お読み取り願います。
言葉たりずに、「花冠が水煙から引き継いだ明るく深い句を」とすべきを花冠が水煙に引き継いだ明るく深い句をと書いてしまいました。申し訳ありません。
拝読させていただきました。 (藤田荘二)
2008-11-30 00:01:20
志賀泰次様のブログ句集を拝見し、これまでに水煙で心に残った句、オンライン句会などで眼についた句があり、懐かしく思いました。
北海道ならではの自然とそこでの生活に触れた句はどれも私の心に響いてきます。ことばのリズムが私にはぴったりと同調します。
ひとつひとつの句に学ばさせてもらうものがたくさんあります。
そして水煙を読むたびにこんな句を作る方はどのような方なのかといつも考えていました。
仕事や生活に誠実であり続け、今も自然に実践されている方、というのが私の印象でした。この句集のあとがきを読んで、このことが当たっていたのかと、とてもうれしく思いました。仕事や生活に誇りと自信をお持ちのご様子、私も常にそのようにありたいものと思います。
同時に子供の頃、六年間だけでしたが北海道に住みました。網走よりは気象に恵まれた港町函館ではありましたが、それが一層志賀泰次様の句に心惹かれる原因なのかもしれません。

どの句も私の心に残る句ばかりですが、

一瞬の光芒みせて鮭のぼる
一湾を流氷埋めて春浅し
せめぎ合う流氷隆起海のいろ
風匂うじゃが薯の花の只中に
この先の牛舎に用ありえのこ草
流氷の来るも暮らしの中のこと
流氷へ窓の曇りをひろく拭く
尖るもの皆真ん丸く雪積もり
果てるまで耕地黒ぐろ五月来る
冠雪の朱の実揺らして小鳥散る
雪明かり牛まっくろに立ち止る
雪残る村牛舎より動き出す
廃線の線路真っ直ぐに冬が来る
極月の鮭は武骨に乾きけり
境なき雪野の一樹目じるしに
ポプラ揺する二月の風の一途なる
海のいろそのまま売らる初鰊
息白し動くもの一つなく明ける
雪掃かれ矩形正しく石畳
鰈干さる骨透く軒の秋夕日

を選ばせていただきました。

「尖るもの皆真ん丸く雪積もり」は冬の厳しさと雪のやさしい質感をともに捉えていて、殊に印象に残ります。
「流氷の来るも暮らしの中のこと」も長年きびしい環境に住んだからこその句と思います。

最後になりますが、私の句集に大変うれしいコメントと選句をいただき心から感謝申し上げます。
入退院を繰り返されているご様子ですが、これからも素敵な句をたくさんつくっていただくことを切に願っております。
お礼 (志賀泰次)
2008-11-30 09:07:06
藤田荘二さまへ
今回思いもかけず信之先生、正子先生のご高配により素敵なブログ句集を作って戴き、大変感激しています。
早速お目通し戴き、身に余る感想をお寄せ戴きとても嬉しく思います。沢山の好きな句も挙げて戴き光栄です。荘二さまには少年期を函館で過されたとの事ですが、私も就学期を北大水産学部(旧函館高水)で過しましたが、あの東北訛りの残る人情厚い地が大好きで、第三のふるさとの思いを強くしています。健康を損ね体力も思考も感性も衰えた今ですが、残る半生の生甲斐に俳句は無くてはならぬものになりました。初心に帰り、楽しく明るく深い句を目標に勉強してゆければいいなと思っています。変らぬご指導ご鞭撻をお願い致します。有難うございました。
ブログ句集を拝読して (高橋正子)
2008-11-30 12:58:20
泰次さんが俳句添削教室に投句された句の一つに
孫と吹く夢膨らんでシャボン玉
があって、入会された当時を思い出します。
それから俳句に精進されて瞬く間に5年の歳月が過ぎましたが、その間の句がブログ句集となり、おめでとうございます。読ませていただき、3年目からの句は俳句は特に粒ぞろいの力作となっておられると思います。北海道の大地の、厳しいながらも、ロマンティックな風景は、つとに皆に知られていることではありますが、実生活者の俳句として、よりリアルに、お仲間の句として身近く受け入れられることは、大変幸せです。アスパラガスが育ち、山羊の仔の座る青草の季節には、喜びがあって、読めば幸せを感じます。2005年から2007年ごろの句は、内容が深くなって、「考える俳句」という印象を強くもちました。またその後の2008年ころからは、その俳句に自在さ、軽さ、透明感が加わっておられることを知りました。泰次さんの俳句には、骨格の太さ、深い思いがあって、通底には、誠実な人の苦労を思います。その誠実さに、網走にある亜浪先生の句碑を訪ねて、ご紹介くださったことも記憶に残っています。その時の句
亜浪碑にきょうの深雪の落日かな
を読み、私も一度亜浪先生のように網走を訪ねてみたいと思ったものでした。跋と重複する句もありますが、私が好きな句、特に明るく広がりのある句を以下にあげさせていただきます。人生の先輩の歩まれた道に多くを教えられ、励ましをいただいております。くれぐれも、お大事にお過ごしください。

山羊の仔の膝折りすわる草の青
アスパラの尖りの満ちて土かおる
一湾を流氷埋めて春浅し
雪降って降っては山が遠ざかる
流氷へ窓の曇りをひろく拭く
星の夜は星のいろして雪明かり
水音をはなして澄めり岩清水
冬ざれや棒なる案山子燃やさるる
一灯を過ぎれば行方雪明り
切花の桶せりせりと薄氷
初雪はひんやり水の匂いして
この先の牛舎に用ありえのこ草
お礼 (志賀泰次)
2008-11-30 15:36:38
正子先生へ
この度は、日頃のご指導に加えてブログ句集まで作って戴き有難うございます。その中の素敵な跋文に重ねての過分の読後感想評、天の昇る心地です。有難うございます。省みますと、私の前半生は心のゆとりのない生活が続いて居た様な気がします。戦中末期の中学時代は勤労奉仕に7割方費したでしょう、戦後受験期は食料難、預金封鎖、電気さえ9時過ぎにはロ-ソク送電でした。進学志望も経済や食料事情で父の母校の水産に替えました。基礎学力の強化、たまの余暇の読書は勿論すべてに飢えていました。卒業後は早く実業を身に付けたく仕事を生甲斐にした人生でした。仕事を離れた私が俳句に思いが巡った背景には、商いで足を運んだ四国で、どの先でも汗を流す人々が常に俳句に親しむ心のゆとりを感じて居た事、ホトトギスの同人である地元の先輩に勧められた事が頭の隅にあったと思います。
そうこうして、信之先生、正子先生に手解きを受ける様になりましたが、季語も弁えず、感情のままの言葉を並べ、後で季語をはめ込む大胆さ、無知の怖さを知らぬ今を思えば汗顔な句ばかりでした。人は感動した時優しくなると、どなたか仰っていますが、たまたまの一句をお採り戴いた事で私自身感動の後の快い安らぎが病みつきなったのを今でも覚えています。厳しい中にも、寛大な心で接して戴いた信之、正子両先生のお蔭です。漸く心にゆとりを感じた今、体を悪くしてしまいました。でも残された半生の生甲斐をこうして与えて戴き、幸せな日々を過ごさせて戴いて居ります。今後とも変らぬご指導ご鞭撻をお願いいたします。
志賀泰次様へ (藤田洋子)
2008-12-01 03:54:50
志賀泰次様、ブログ句集を読ませていただきありがとうございました。あらためて、心に響く泰次様のたくさんの御句にふれ、多くのことを学ばせていただいた思いです。水煙にご入会以来これまで、お暮らしになる北海道の自然を生き生きと鮮やかに伝えてくださり、温暖な瀬戸内に住む私にとって、どれもが新鮮で心惹かれるものでした。深い積雪の中での厳しさ、またその中での生活の喜びも実感をもって教えてくださいました。身辺の動植物に静かに寄りそう風景は、温かく穏やかで、お人柄を感じ心に残ります。日々の生活の溶け込んだ確かな自然観照は、実直に信念をもって歩まれた人生があればこその豊かさなのでしょう。大患をなされた今、あるがままに境涯を受容されたお姿は、長い時の修練を経たゆるぎない大樹の貫禄を見る思いがいたします。気力の充実さに敬服します。素晴らしい句集を拝読し、心より感謝申し上げます。これからの冬、どうぞお体大切に過ごされますように。

(好きな句)
尖るもの皆真ん丸く雪積もり
雪ならむ外さわさわと風の音
雪明かり牛まっくろに立ち上る
春灯のひとつは我が家山くだる
まっさらな波が生れて青岬
雪降って降っては山が遠ざかる
寒林の奥に伐る音こだまして
風にきらきら流氷の海うごく
昇る陽に霧氷の樹々の煌めける
葱きざむ妻すこやかに暮の音
山羊の仔の膝折りすわる草の青
唐辛子吊るす向うの水平線
足もとの土の匂いて下萌ゆる
仔馬蹴るうしろの海は初夏の青
病窓に見るわが街よ美しき秋
ひと時を舞う雪虫と陽の中に
水澄めり光も影も底に置き
門灯を消す静けさに今朝の雪
お礼 (志賀泰次)
2008-12-01 09:47:28
藤田洋子さまへ
今回思いもかけず信之先生、正子先生のご高配により素敵なブログ句集を作って戴き、大変感激しています。
早速お目通し戴き、身に余る感想をお寄せ戴きとても嬉しく思います。沢山の好きな句も挙げて戴き光栄です。商いをしていた頃、随分と宇和島から松山、ぐるりと高松、観音寺、高知須崎まで海岸線の町の蒲鉾屋さんによく通わせて戴きました。お得意先で朝早くから汗流す皆様が、集まると俳句の座にかわる生活のなかの心の豊かさの一面を感じていました。その様なことが仕事を離れた晩年を俳句へと思い辿りついたものと思います。幸いにも良き師と先輩、句友に恵まれて、今では日々の生甲斐になりました。健康を損ね体力も思考も感性も衰え、駄句ばかりで思いが定まりませんが、初心に帰り、楽しく明るく深い句を目標に勉強してゆければいいなと思っています。変らぬご指導ご鞭撻をお願い致します。有難うございました。
句集を拝読して (高橋秀之)
2008-12-02 22:51:41
志賀泰次さま、ブログ句集公開、おめでとうございます。

志賀泰次さまとは、直接お目にかかったことはございませんが、拝見させていただく俳句の内容から、北海道の自然に親しまれていること、高橋信之先生の「序」にもありますが、大病を患いながらも、美しい言葉で俳句を詠まれ、また、我々の句へのコメントなど「水煙」「花冠」での活動に敬服いたしております。
昭和5年生まれとのことですが、私の父と同世代である作者の感性は、何かにつけて共感を覚えさせていただいておりますが、今回のブログ句集で、改めてこれまでの句を拝見させていただき、一層その思いを強くいたしております。

特に好きな句としては

病窓に見るわが街よ美しき秋


好きな句としては、
孫と吹く夢膨らんでシャボン玉
水音をはなして澄めり岩清水
子が追いて夏蝶に風生まれけり
冬ざれの濃く単線に入りてより
子らの声空押し上げて卒業す
まっさらな波が生れて青岬
片陰の我が影つれて出る陽射し
さわさわと風が風押す今朝の冬
みどり子のこぶしのゆるみ春動く
海からも山からも吹く風ひかる
門灯を消す静けさに今朝の雪

の12句をあげさせていただきます。

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