俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月12日(火)

2013-03-12 17:43:49 | Weblog
 長男元結婚
★風なくてふたりの婚は弥生かな  正子
改めて、ご長男元様ご結婚おめでとうございます。おふたりの結婚式は、風のない穏やかな弥生三月に行なわれました。木々の芽吹く春に、ご結婚された息子さんご夫婦へ、お幸せにと温かく見つめられているご両親のお姿が伝わってまいります。「弥生」のことばの響きがとても柔らかく、温かく感じました。(藤田裕子)

○今日の俳句
まんまるい蕾もろとも花菜漬け/藤田裕子
まんまるい、黄色も少し見える蕾もろとも漬物に付け込むには、心意気がいる。日常生活が身の丈で表現された句。(高橋正子)

○3月ネット句会入賞発表/2013年3月11日
高橋信之・高橋正子選
【金賞】
★菜の花や煌めく海へ揺れ止まず/佃 康水
「煌めく海」と「揺れ止まず」は、納得する動的な関係。黄色い菜の花を揺する風は、海にも吹いて海を煌めかす。海と菜の花の色彩が鮮やかで、煌めきのある生き生きとした句である。(高橋正子)
▼その他の入賞作品:
http://blog.goo.ne.jp/kakan02d

○李(すもも)

[李/横浜日吉本町(左/花蕾:2013年3月12日・右/花:2010年3月18日)]

★雲裏の日のまぶしさよ花すもも/木下夕爾
★花すもも閑かに開く過疎の邑/逸考
★すもも食む午前の汗を流しをり/野沢節子
★すもも赤し妻の座去りし日の空に/荒川三枝
★李喰む心明るき方へ向き/平田節子

スモモ(酢桃、李、学名:Prunus salicina)はバラ科サクラ属の落葉小高木。また、その果実のこと。中国原産。花期は初春で白い花が咲く。花芽分化は7 - 8月頃。果実はスモモ系は6月下旬から8月中旬、プルーンの系統は9月頃収穫できる。果実は紅や黄色、果肉は淡黄色や紅色など品種によって異なる。代表的な品種としては「大石早生」、「ソルダム」、「サンタローザ」、「メスレー」、「太陽」など。比較的新しい品種では「紫峰」、「月光」、「貴陽」、「秋姫」、「いくみ」などがあり、これらの品種は従来種より糖度が高く、生食用に品種改良されている。葉が紅色のハリウッドは受粉樹に向く。スモモは自分の花粉では結実しにくい自家不和合性なのでほとんどの品種で受粉樹が必要である。日本での主産地は山梨県など。


◇生活する花たち「シナマンサク・マンサク・ハヤザキマンサク」(東大・小石川植物園)

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1 コメント

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お礼 (藤田裕子)
2013-03-06 17:51:44
正子先生「今日の俳句」に「花菜漬け」の句をお取り上げくださいまして有難うございます。

★風なくてふたりの婚は弥生かな
 改めて、ご長男元様ご結婚おめでとうございます。おふたりの結婚式は、風のない穏やかな弥生三月に行なわれました。木々の芽吹く春に、ご結婚された息子さんご夫婦へ、お幸せにと温かく見つめられているご両親のお姿が伝わってまいります。「弥生」のことばの響きがとても柔らかく、温かく感じました。
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