俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月3日(火)

2019-12-03 12:01:37 | 梅林

晴れ。朝は冷え込むが、昼間は暖かい。

毛糸編みて眠るたのしさ編む疲れ   正子
年用意メモに書き足す竹菜箸     正子
冬の夜の紅茶にだれか来はせぬか   正子
紅茶淹れ冬の朝の玲瓏と       正子
銀杏黄葉やや青ざめて暮れはじむ   正子
さざめきてやがて落葉の降る音に   正子
銀杏黄葉雲は離れず青空に      正子
銀杏黄葉片袖脱ぐごと片側散り    正子
埋もれしも割れしもどんぐり無数落ち 正子
どんぐりを拾いぬなにかせんとして  正子
がまずみの実をあかあかと雨つつむ  正子
木の実より雨の雫の落ち切らず    正子

●暖かいので、5丁目の丘まで散歩。森戸第二公園まで。ここは、白樫、銀杏、欅、あたりに山茶花がある。大人用懸垂棒があり、ぶら下がるが、なぜか左肩から腕にかけて変に痛くなった。家に帰るころには痛みは自然に消えていた。

●1989年、12月2日、3日は、アメリカの大統領のジョージ・ブッシュとソビエトの首相のゴルバチョフがマルタ島沖のソ連のクルーズ客船上で会談(マルタ会談)し44年続いた東西冷戦を終わりとした日。

ベルリンの壁の崩壊から今年は30年。今年の記念日は、壁にあかい薔薇の花が差されてていた。あかい薔薇は、真紅でも、深紅でもない。オレンジ色がかったあかい薔薇でヨーロッパ的なかわいらしい印象だった。この色こそ私には西洋と思える。
「壁に差された赤い薔薇」が、令和のはじまりよりも、今年の最も印象に残る映像だ。

●色に関して今不思議な事。交通信号で三色を「青・赤・黄」と呼んで、とくに青について
あれは緑(青緑に区別されるのだろうが)じゃないのと、いう話があるが、日本では伝統的に緑も広く含めて青と呼んでいる。そのことを今の多くの人は知らないようである。そこを知らないと日本文化は底が浅くなるのではないか、と思う。若い俳人でこのことを知っているか統計をとってみたいものだ。

●玉三郎が主役演出をする「本朝白雪姫」の新歌舞伎の公演が話題になっている。昨日より、26日までの公演。テレビでちらっと見た。時代衣装は平安から鎌倉室町あたりの感じの着物。日本の民話のような印象。日本の民話が好きか、グリムの童話が好きかということになりそうだ。日本とヨーロッパの根本的な大きな違いがあるような気がした。何に精神の根を置くかだ。
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