俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

5月21日(木)

2009-05-21 10:14:01 | Weblog
俳句
青嵐の丘をあてなく上りけり
さきがけて咲きし菖蒲の青紫
青葦原戦ぎて青のひと色に
寄せ来る波のごとくに青葦の丈
きらめいて風と消えたりルリタテハ
若葉蔭水車が汲みだす水ひかり
若葉蔭水車が時を生みつづけ
山桑の実が熟れてるよこの道は
睡蓮の茂れる葉より花蕾
アキニレの若葉さやがす山の風
時鳥去りしあとなり青葉山
卯の花はわがふるさとの庭の花

晴れのち曇り
○昼食を摂りながら、吟行に出かける話が出て、2時半過ぎから、中山の四季の森公園に出かける。
今回は、中山駅から、動物園行きのバスに乗り、白根上口でバスを降り、南口から四季の森公園に入る。展望台の丘まで登り、森の道を伝う。あっと言うまに森の中の道は尽きてしまった。結局、前に行ったところの最終地点の藤棚のところに出て、菖蒲園を巡る。菖蒲は二.三花咲き始めたばかり。青蛙が盛んに鳴くようになった。菖蒲田の外れ、流れに近いところに、蛍を保護している草原がある。覗いてみると、蓬の葉柄辺りに泡がついて、幼虫が居ることが確認できる。菖蒲田をあとに、道を伝う。葦原に出る。睡蓮池があり、その奥に水車が設えてあって、水をゆっくりと汲み出している。さらに奥へゆくと、炭焼き小屋があるようだが、そちらへは回らず、北口のほうへ向かう。ヤマグワの実がたくさん熟れている。前に来たときは、白い花が散ったあとで、実がつくなど、想像すらさせてはいなかった。卯の花が咲いている。事務所の情報掲示板に、五月十八日に時鳥が通過したとあった。事務所の指導員の方に聞くと、一日だけいたようだ。砥部ではよく聞いた時鳥であるが、ここでは、「通過」である。また来るかもしれない。菖蒲は、あと十日もすれば、見ごろだろう。
今日もルリタテハを見た。アキニレの葉が美しい。アキニレは、日本で一番小さい楡だそうだ。樹形は対象ではない。
公園を出てすぐにいた例のからすは、今日は不在。中山駅へ向かう道脇にも卯の花が盛り、見事だった藤の花は消えて葉が茂っていた。道々思い出すのは、<卯の花の匂う垣根に 時鳥はやも来鳴きて しのび音もらす 夏は来ぬ>の歌。まさに、この歌の通りの季節。帰宅は五時半ごろ。

○横浜市営のグリーンラインで、窓から見える最もいい眺めは、川和町(かわわちょう)であろう。

○吟行から帰り、夜、子ども俳句協会の件で小西さんに電話。有花さんに花冠の原稿の件で電話。

○新型インフルエンザ、いよいよ広まる。店頭には、マスクが品切れ。

○苺がひとつ、熟れている。前の一つを食べた人は、家の水道水の味だと言った。今回これを食べる人は、なんというか。

○ミニ薔薇が散った。ミニながら、ケンのある薔薇で、十九世紀のような色になって終った。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 5月20日(水) | トップ | 5月22日(金) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事