俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

8月30日(土)

2014-08-30 05:48:39 | 日記
★稲穂田の隅にごぼごぼ水が鳴り  正子
稲の穂の稔る頃には田にももう水はあまり必要なくなるのでしょうか。それまで満々と湛えていた水を落とすのでしょう。そのとき水路に聞こえる「ごぼごぼ」と逆巻く水音は稲穂田の豊かさの勢いにも聞こえ、稲刈りを前にした喜びの象徴でもあるのかもしれません。(小西 宏)

○今日の俳句
海近くトンボ集える墓参り/小西 宏
それぞれの家の墓地は、山裾にあったり、市街地を眺める丘にあったりする。宏さんの墓参は海の近くのお墓。見晴らしのよい墓地には、トンボが集い爽やかである。(高橋正子)


○薮蘭(やぶらん)

[薮蘭/鎌倉・宝戒寺]             [薮蘭/ネットより]

★藪蘭は大樹の下にのびのびと/高橋信之
★藪蘭や涼しくなると思うころ/高橋正子

薮蘭(やぶらん、学名:Liriope muscari)は、スズラン亜科(Nolinoideae)ヤブラン属(Liriope)のる多年草。Liriope(リリオーペ)は、ギリシャ神話の女神の名前に由来。 東アジアに分布する。開花期は夏から秋。花は紫色の小さいもので、穂状に咲く。葉は細長く、先は垂れる。日陰に生える。日本庭園の木々の根元などにアクセントとして植えられることが多い。葉が斑入り(ふいり)のものもある。実(タネ)は黒い丸形。別名は「山菅」(やますげ)。ちなみに、万葉集で「山菅」として歌われたのは竜の髭(りゅうのひげ)のこと。万葉集では薮蘭は登場しないようだ。10月26日の誕生花。花言葉は「謙遜」。


◇生活する花たち「あさざ・露草・うばゆり」(東京白金台・自然教育園)
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2 コメント

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お礼 (小西 宏)
2014-08-23 20:46:53
「海近くトンボ集える墓参り」を先生の「俳句日記」にご紹介くださり、たいへんありがとうございました。
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鑑賞 (小西 宏)
2014-08-23 20:50:23
★稲穂田の隅にごぼごぼ水が鳴り  正子
稲の穂の稔る頃には田にももう水はあまり必要なくなるのでしょうか。それまで満々と湛えていた水を落とすのでしょう。そのとき水路に聞こえる「ごぼごぼ」と逆巻く水音は稲穂田の豊かさの勢いにも聞こえ、稲刈りを前にした喜びの象徴でもあるのかもしれません。
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