俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

1月6日(日)

2013-01-06 14:47:33 | Weblog
★水仙の向きを変えみて正月花  正子
お正月の清々しい活け花。その中の水仙が香ってます。活けながら向きをかえながら思うままに活けあがりました。(祝恵子)

○今日の俳句
元日や神樹に守られ遊ぶ子ら/祝恵子
元旦の境内であろうか。周りを森の樹に囲まれ、守られて、子どもたちが楽しそうに、遊んでいる。注連飾りや御幣のある境内なので、「神樹」を余計意識したのであろう。(高橋正子)

○エリカ(ヒース)

[エリカ/横浜日吉本町]

 ブロンテ姉妹が住んでいた「嵐ヶ丘」のハワース
★ヒースの丘をはるかに秋の雲増える/高橋正子
イギリスの旅から帰って一週間が過ぎた。強く印象に残ったものの一つに「ヒースの丘」がある。ヒースの花は終わっていたがそれも秋らしい風景で、和子さんとも俳句を通じてのいいつながりが出来た。(自句自解/2011年10月3日)

★師は遥か秋のヒ-スの丘に立つ/小川和子
正子先生の<ヒースの丘をはるかに秋の雲増える>に応えた句。俳句と俳句でのコミュニケーションは素晴らしい。言葉が少なくて、心の深いところでつながる。他に、正子先生の「嵐が丘」の句に<村の丘に立てば秋風巻いて吹く>がある。(高橋信之)
信之先生、「師は遥か秋のヒ-スの丘に立つ」の句をお選び頂き、正子先生の二句を挙げて私の心情そのままにお読みとり頂きまして心より感謝申し上げます。ブロンテの「嵐が丘」と聞いて私の記憶が甦り、「ヒ-ス」が目の前に広がっているようでした。暖かいご講評を本当にありがとうございました。(小川和子)

★花エリカ雪後のごとくさびしけれ/角川源義
★エリカといふさびしき花や年の暮/山口青邨
★嬰児にもあるためいきや花エリカ/岡田史乃
★空港に帰着の刻をエリカ活く/横山房子
★エリカ咲くひとかたまりのこむらさき/草間時彦
★鷗啼く絵里香や折ればこぼるるも/小池文子
★横文字の名札に翳すエリカかな/吉田洋一

 エリカは、ツツジ科エリカ属(学名:Erica)の常緑性樹木で、日本では学名エリーカから、エリカと呼ばれることが多い。エリカ属は、700種類以上の種があり、多くの種は高さ20-150cmほどの低木であるが、E. arborea、E. scopariaのように高さ6-7mに達する種もある。エリカの群生地としては、北ドイツの自然保護地区、リューネブルガーハイデが有名。また小説『嵐が丘』の館の周囲に生えていたのもエリカ、英語ではヒース(heath)と呼ばれる。主な種は、ジャノメエリカ(学名E.canaliculata)とスズランエリカ(学名E. formosa)。ジャノメエリカの名前の由来は、花の中の黒い葯(花粉袋)が蛇の目に見えることから。 スズランエリカの名前の由来は、花がスズランに似ていることから。
 エリカ属の大部分は南アフリカ原産で、残りの70種程度がアフリカの他の地域や地中海地方、ヨーロッパ原産である。園芸では性質などの違いで南アフリカ原産種とヨーロッパ原産種にざっくり分けられる。名前はギリシア語のエイレケー(砕く)に由来するとされ、エリカが体内の胆石をとる(砕く)薬効があるされていたため、そんな名前が付いたとされている。葉は短い針型や線形で、枝にびっしりと付く姿は、枝に葉が生えているといった感じです。花はタマゴ型や壺状の小さな粒々のもの、紡錘形などがある。


◇生活する花たち「冬椿①・冬椿②・山帰来の紅葉」(横浜・綱島)

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2 コメント

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Unknown (橋本 雄川)
2013-01-05 08:09:30
天国の妻にそなえんボケ一輪
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お礼 (祝恵子)
2013-01-07 11:08:26
お礼
正子先生、6日に「元日」の句を載せていただきましてありがとうございました。

コメント
水仙の向きを変えみて正月花
お正月の清々しい活け花。その中の水仙が香ってます。活けながら向きをかえながら思うままに活けあがりました。
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