俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月27日(水)

2022-04-27 07:27:28 | 日記
小雨、曇、のち晴れ

山越えに音さらさらと竹の秋    正子
無患子の実が転がって若葉して   正子
しゃがの花ラグビー場を取り巻きて 正子

●湿気が多くて梅雨の走りのような天気。うすい長袖で過ごす。

●『昭和史下』を読み切っていないのだが、日吉地区センターに返却に行く。
中身が外れかけているので、それを司書に言うと、丁寧に対応してくれた。

書架を一回りして『ウィーン愛憎ーヨーロッパ精神との格闘』(中島義道著/中公新書)を借りて帰った。『ウィーン〇〇』の本は、家にも何冊があるような気がしたし、この本も前に読んだような気がしたが借りた。一つには、著者が私と同学年というのもあって、若い日、ウィーンをどう感じていたのか興味深く思ってのこと。

外国の精神との向きあいには、人間の細胞までちがっているのではないかという恐ろしい格闘もある一方、無いものにたいしての憧れの親和的気分も大いにある。「半分恐れ、半分憧れる」のが、私時代の感覚。3分の1ほど読んだ。

●地区センターは、松の川緑道が始まる手前にある。行きは電車で行ったが、帰りは、緑道を通り、丘を越えて帰った。しばらく緑道を通っていなかったので、すっかり変わっていた。シャガがきらきらと咲き、ムラサキナノハナが茎をよく延ばし、黄色いなにかの花が咲き、流れは草に覆われていた。夏草になる一歩手前のところ。丘の孟宗竹の藪は竹の秋を迎え、筍が2本突き出ていた。坂道には無患子の実が転がっていた。無患子の木はどこかと探すと、藪の端に若葉が伸びて空を透かして聳えていた。薄着で出かけたのだが、帰ったらすぐシャワーを浴びようなどと思う暑さだった。



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