俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月4日(金)

2022-03-03 14:15:39 | 日記
●蓬が芽生えたのを見たとたん、蓬を摘みたいと思った。そう思うだけ。蓬の粉を買ってこよう。蓬は諦めてURの団地に土筆が生えるところがあるので、行って見た。先日暖かくなった日に伸びたと思われる土筆がたくさんあったが、興ざめした。下草がきれいに刈られて土筆はからからの地面から伸びていた。

URの沈丁花が開き初め、さんしゅの黄色い蕾が膨らんでいた。蝋梅はそろそろ終わり、万作は今満開。

●母校の小学校、中学校がこの3月末で閉校になると妹からメールが届いた。閉校式の様子はMicrosoft Teamsで配信されるそうだ。小学校は149年の歴史、中学校は、1947年戦後創立。小学校の閉校はありうると思ったが、中学校までがと驚く。ホームページの紹介では、岬の小学校と紹介されていた。
私が通った学校は岬の小学校だったんだと今はじめて認識した。「崖のうえのぽにょ」の舞台になった岬がある。その岬は切り立って、海の色は青みどり。岩が落ち込んで、いそぎんちゃくが揺れて、そこから竜宮に行けそうな色で、ぽにょが泳いできたところ。
『二十四の瞳』の小豆島の景色にも似ている。冬の氷が張った朝女の先生が自転車で転んで、しばらく来れなくなった。ピアノが上手なやさしい先生で、みんな心配した。『二十四の瞳』の大石先生に似ているようなことがあったのをを思い出した。

小学校の名前は福山市立能登原小学校。校歌は 「朝だ 光だ そよ風だ 窓にゆれるよ 老松の ときわの緑 いや深く・・」。老松は鎌倉時代の伝説が残り、弓掛松と呼ばれていた。
中学校の名前は福山市立千年中学校。校歌は「藤波の千年のさとは・・」で始まる。通学路の山際に山藤が、若みどりの葉に照り映えて咲き垂れていた。英語の教科書は「Jack and Betty」。「This is a pen. That is a table.」から習った。

今、日本の多くの小中学校の統廃合が進んでいる。閉校になった学校の卒業生はどんな思いだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月3日(木)雛祭

2022-03-03 13:25:35 | 日記
晴れ
志一書に込めしか梅開く      正子
ミモザの黄肩に触れんと枝垂れたり 正子
雛の日世に遠かりき玻璃の内    正子

●奥の細道むすびの地記念館から毎月俳句『共鳴』が送られてくる。2月号に
拙句も掲載された。共鳴句の選は、記念館の高木佐知子氏。送付の2月号から私はさらに好きな句を選んでいる。自分の句が少しでも客観的に見れればいいと思ってのこと。

青銀杏雨の落とせる一顆なり    髙橋正子
冬座敷墨伸びやかな碧の軸     栗田やすし
冬たんぽぽひとりに日向ありにけり 雨宮きぬよ
探梅やときをり雲の行方見て    片山由美子
荒星の夜は砂丘の砂動く      白岩敏秀
母がゐる冬菜畑の日溜まりに    名村早智子
注連飾るふたたび母と暮らす家   高橋千草

●現代俳句3月号に「芭蕉、湖水の波に 漂」高野公一氏の文が掲載される。面白く読む。

●五島高資氏へ『芭蕉百句』のお礼を信之先生宛なので急かして書いてもらい、投函。『芭蕉百五十句』(安東次男著)をずいぶん前文春文庫で買ったと思うが、見つからない。『芭蕉百句』を契機に、今増産されている俳句に問題ありと公然と言う人が増えてきそうな予感がする。

●クラフティを初めて作る。ほんとうはさくらんぼらしいが、ブルーベリーで。クレープの材料にフルーツを入れて焼いたようなもの。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする