●蓬が芽生えたのを見たとたん、蓬を摘みたいと思った。そう思うだけ。蓬の粉を買ってこよう。蓬は諦めてURの団地に土筆が生えるところがあるので、行って見た。先日暖かくなった日に伸びたと思われる土筆がたくさんあったが、興ざめした。下草がきれいに刈られて土筆はからからの地面から伸びていた。
URの沈丁花が開き初め、さんしゅの黄色い蕾が膨らんでいた。蝋梅はそろそろ終わり、万作は今満開。
●母校の小学校、中学校がこの3月末で閉校になると妹からメールが届いた。閉校式の様子はMicrosoft Teamsで配信されるそうだ。小学校は149年の歴史、中学校は、1947年戦後創立。小学校の閉校はありうると思ったが、中学校までがと驚く。ホームページの紹介では、岬の小学校と紹介されていた。
私が通った学校は岬の小学校だったんだと今はじめて認識した。「崖のうえのぽにょ」の舞台になった岬がある。その岬は切り立って、海の色は青みどり。岩が落ち込んで、いそぎんちゃくが揺れて、そこから竜宮に行けそうな色で、ぽにょが泳いできたところ。
『二十四の瞳』の小豆島の景色にも似ている。冬の氷が張った朝女の先生が自転車で転んで、しばらく来れなくなった。ピアノが上手なやさしい先生で、みんな心配した。『二十四の瞳』の大石先生に似ているようなことがあったのをを思い出した。
小学校の名前は福山市立能登原小学校。校歌は 「朝だ 光だ そよ風だ 窓にゆれるよ 老松の ときわの緑 いや深く・・」。老松は鎌倉時代の伝説が残り、弓掛松と呼ばれていた。
中学校の名前は福山市立千年中学校。校歌は「藤波の千年のさとは・・」で始まる。通学路の山際に山藤が、若みどりの葉に照り映えて咲き垂れていた。英語の教科書は「Jack and Betty」。「This is a pen. That is a table.」から習った。
今、日本の多くの小中学校の統廃合が進んでいる。閉校になった学校の卒業生はどんな思いだろうか。