俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月1日(火)

2022-03-01 12:40:42 | 日記
晴れ

さびしさのしずかに湧きぬ春暖炉   正子
オナガ鳴く三月枇杷の花が咲き   正子
戦ありオデッサ・キエフに春遠し  正子

●秀之さんの参加しているアンソロジー『俳句の宙2021』(本阿弥書店刊)が本阿弥書店から送られてくる。14名参加。参加者のエッセイを読む。秀之さんのは、花冠の目指すところを着実に歩んでおられて、花冠の誇りと思った。

参加者に廣田洋々さんと言う方がおられる。花冠の廣田洋一さんの句と同じものがたくさんあるので、同一人と思える。「波」からの参加。そうであれば、花冠から2名の参加となって、喜ばしいことである。
 
●ホトトギスの稲畑汀子氏が2月27日に亡くなられた。私はホトトギスを決して信奉するものではないが、汀子氏と前衛の兜太氏との論戦も有名で、マスコミ向けもあって、互いに目の敵と私の目に映った。ホトトギスの主義主張を守るために、伝統俳句協会を設立され会長に就かれたが、戦うに際して、女性である弱みと、伝統へのやっかみが無きにしも在らずと私には思えた。

前衛が飛び抜けて日本の俳句界を代表していたのも不思議だ。多様な俳句表現がある現在、ホトトギスが花鳥諷詠、有季定型を頑なに守っていることは、長所に於いて、貴重な役目を果たしていると思える。子規、虚子、その弟子たち、その孫弟子たちは、私にもわかる。そのひ孫弟子たちは誰がいて、誰がどうだか、もう私にはわからない。好きにやってます、なのか。

稲畑汀子氏のご冥福をお祈りします。
フランクフルトでの日独俳句大会で信之先生もご一緒で、通訳もして、信之先生には楽しい思い出になっている。
コメント
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