俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

1月31日(土)

2015-01-31 08:29:58 | 日記
 鎌倉・報国寺
★竹林に踏み入るところ冬椿   正子
冬の竹林は冷え切っている。そんな中へ入った時見つけた椿の紅。そういえば田舎の竹やぶにもあった風景。なんだか近づいてくる春の足音を聴くような句である。(古田敬二)

○今日の俳句
やや白く割れて万朶の梅つぼみ/古田敬二
寒中の寒さに堪えて咲く梅であるが、咲く兆しが見えると非常に嬉しい。白梅の蕾に白が認められる。しかも万朶の蕾に。待春の気持ちが明るくてよい。(高橋正子)

○寒牡丹

[寒牡丹/鎌倉・鶴岡八幡宮]

藁傘の中なる陰り寒牡丹/高橋正子
雪よりもはるかに透けて白牡丹/高橋正子
寒牡丹匂うは花を平らかに/高橋正子
寒牡丹開きし花は風を受く/高橋正子
黄の牡丹ほどよく開き描かれいる/高橋正子
銀杏をカンカン炒って大鉄鍋/高橋正子
寒中も繭玉掛けて酒屋の柱/高橋正子

○2013年の<俳句日記>より:
1月31日はまだ寒中であるから、寒中の鎌倉へ出掛けたいと思っていた。鶴岡八幡の寒牡丹、竹の寺で知られる報国寺の冬桜と冬椿、北鎌倉の東慶寺の水仙などを計画した。しかし、句集の編集などで、疲れ気味なので、八幡様と東慶寺の二つに絞って出掛けた。朝、9時半前に家を出て鎌倉に向かった。駅に着き、先ず鶴岡八幡へ。段葛(参道が一段高くなっている)を通ってお参りをし、おみくじを引き、句美子に開運の桜のお守りを買った。参道では、名物の銀杏を鉄鍋でカンカンと炒りながら売っていた。受験の合格祈願か、高校生や中学生であふれていた。神苑内の牡丹園へは、鑑賞券一人五百円を払って入園。寒中の牡丹は、咲くのもままならないのではと思ったが、ちょうど、見ごろを迎え咲き揃っていた。藁傘や傘に守られて疵もなく見事に咲いている。色は、牡丹色、白、ピンク、黄色などで色どりも豊か。牡丹をカメラに撮ろうとするが、藁傘の下では陰りがあったり、傘がないところは、日が当たりすぎたりして、明るさの調節が難しい。オートにしてかなりの枚数を撮った。撮り終わり休憩所で甘酒を頼んで一服。今日は牡丹だけで東慶寺へ行くのはやめた。帰り、参道前の鎌倉彫の店に見物に寄ったが、鎌倉彫の小さな二段重があったので衝動買いをしてしまった。それから、小町通りの入口の長嶋家で切山椒を買う予定で寄るが、出来上がりを待たねばならず、昼食を先に摂った。銀座ルノアールという鎌倉駅前の喫茶店で昼食。「フォレ」の蜂蜜とマスカルボーネと付けて食べるフランスパンを食べたが、美味。喫茶店を出て、長嶋家に切山椒を買いに行き、豊島屋で鳩サブレなどを買って、帰りの電車に乗った。今日は、寒牡丹を見る吟行となった。

▽正月牡丹(鎌倉・鶴岡八幡宮神苑ぼたん庭園):
http://okadosblog.blogspot.jp/2011/01/blog-post_4600.html


◇生活する花たち「辛夷の花芽・水仙・千両」(横浜日吉本町)

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