俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

8月1日(水)

2012-08-01 05:11:42 | Weblog
★撒き水の虹を生みつつ樫ぬらす  正子
公園の樹木への水撒き撒布でしょうか?大きな樫のの木への撒布はうっすらと虹を生み、大変涼やかかで心地の良い光景が想われ、素敵な好きな句です。 (桑本栄太郎)

○今日の俳句
青蘆の風に逆らい騒ぎけり/桑本栄太郎
逞しく育った青葦は、風に抵抗して、というより、風の縦横な吹き方に騒ぐ。乱れ騒ぐ青葦と風の具合がとても魅力的。(高橋正子)

○ネット短信No.156を配信
http://blog.goo.ne.jp/kakan107

○風船葛

[風船葛/横浜日吉本町]

★あそび仲間ふやし風船葛かな/宮津昭彦
★風船葛色づき風のなき日かな/宮津昭彦
★風船葛花の微細の夜に溶けず/宮津昭彦
★風筋の風船葛狂ふがごと/松崎鉄之介
★フランスヘ行かう風船かづらの唄/豊田都峰
★風が来て風船かづら少し浮く/島谷征良
★風吹けば吹かれ風船葛かな/大橋敦子
★離れ住む吾子や風船蔓揺れ/伊藤とら
★風船葛逝きしばかりの人の垣/二瓶洋子
★孫去りて風船かずら揺れやまず/長瀬節子
★風船かづら風知るほどに育ちけり/水谷芳子
★生家跡垣に風船かづら揺れ/早水秀久
★風船葛われ青空を一人じめ/竹内悦子
★透明の朝風に揺れ風船かづら/岸本林立
★帰りにも触るる風船葛かな/森清堯

★吹かるるは風船かずらと子の髪と/高橋正子
★風船かずら割れて飛び出すみどりの空気/〃
★風船かずら夜空の星をきらめかす/〃

フウセンカズラ(風船葛、学名:Cardiospermum halicacabum)とはムクロジ科の植物の一種。花を観賞するためよりむしろ、風船状の果実を観て楽しむために栽培される。北米原産。つる性の植物で一年草。葉は三出複葉、小葉は草質で柔らかく、あらい鋸歯がある。7月~9月頃に白い5mmくらいの花を咲かせる。花は葉腋からでる長い柄の先に数個付き、巻きヒゲを共につける。果実は風船状に大きく膨らみ、緑色。後に茶色く枯れる。種子は球形で大粒、なめらかな黒でハート形の白い部分がある。ちょうど栃の実を小さくした姿に見える。よく茂ったときは非常に涼しげで、家庭の壁面緑化にも使われる。種子は、白っぽいハート形の部分をサルの顔に見立てて遊ぶこともある。属名は「ハートの種」の意。


◇生活する花たち「やまゆり・大賀蓮・合歓の花」(横浜・四季の森公園)

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