俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

5月11日(火)

2010-05-11 16:43:57 | Weblog
ビルの窓全てで五月の空なせり  正子
ビルの窓に一体何がどの様に映るだろうと暫くビルの窓を眺めて、はっ!と致しました。真っ青な空、白い雲、青葉若葉の木々 そよぐ風、光、色、飛び交う小鳥など。映している窓の全てで五月の空をなしているという広大な御句の深さに感銘致しました。(佃 康水)

○今日の俳句
 広島縮景園
茶摘女や手にさ緑の陽を返す/佃 康水
薫風の季節を迎え、茶摘みが始まる。茶葉を摘む女性のしなやかな手元から、きらきらと陽光がこぼれるように、茶葉が光る。「さ緑の陽」といい、季節の麗しさが詠まれた。(高橋正子)
コメント (3)
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