俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月2日(木)

2009-04-02 09:02:22 | Weblog
俳句
花淡し寺の甍がかがやけば
振りあおぎ眩しきばかりの花や空
のびのびと畑に枝張り大桜
花影の揺れは今生花の揺れ
花影を踏みつつ歩みわれら友
牡丹の蕾いくつや寺の内
柳青むふるさと遠く住みたれば

晴れ
肌寒い。花冷え。
○愛代さん、加代子さん、来宅。金蔵寺に桜見物。花は6分咲き。櫻大門をくぐり、境内へ。その後、近くのNPOが運営する喫茶店カフェ・杜でランチ、句会。句会後、拙宅へ。カフェ・杜のシフォンケーキを買って帰り、お茶。アップルパイもお茶をしながら焼き、焼きたてを食べていただく。カフェ・杜の食事もお菓子も、慣れない味だが、あるコンセプトに基づく味のようだ。

○真鯛を3尾注文。

○今日の朝日夕刊。「生活と茶の距離感」(千宗屋/文化庁が設けた文化交流使で、武者小路千家代15代家元後嗣・1975年生)の記事で、

「まだ世界の中心として人種と文化のるつぼである当地(ニューヨーク)にあって、茶の湯を行う上で物理的な障害や欠点はもちろん多くあるが、こと生活と茶の距離感を考えるなら現代日本人も外国人も大差はない。むしろ積極的に茶にかかわろうとするニューヨーカーの方が、日本人以上に茶に近いと感じることさえある。グローバル化という名のもと、すっかり洋化し民族としてのアイデンティティを失いつつある現代日本人。茶の湯を本当に広めるべきは日本にいる日本人にたいしてではないかと、ここに来てより強く感じ始めている今日この頃である。」とあった。
「積極的に茶にかかわろうとするニューヨーカーの方が、日本人以上に茶に近いと感じることさえある。」の茶を俳句に置き換えれば、全く私の思うことと同じである。正子のハイク・フォーラムに参加した外国人は、日本人以上に積極的に俳句の本質志向が強かった。
コメント
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