夢みるアンドロイド

アンドロイドは電気羊の夢をみるか?
膨大な情報を蓄積し相互にリンクするインターネットはやがて知性を持つかもしれない。

[お題]Facebookは流行すると思いますか?その1 (BN)

2011年02月20日 08時05分01秒 | ブロガーズネットワーク翼■ネットの未来記
ネットの未来記@ブロガーズネットワーク翼 2011年2月20日掲載


[お題]Facebookは流行すると思いますか? ~Windowsラブなただの主婦~ by 加藤和江 より引用

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書籍発売、映画公開、「いいね!」ボタン、ファンページ、雑誌での特集など
Facebook の露出が増えています。
そこでブロガーズ・ネットワーク翼のブロガー様たちに[お題]です♪

「Facebook は流行すると思いますか?」

根拠のあるなしに関わらず、ネタやボケのあるなしに関わらず
興味深いエントリーをお待ちしております♪

via windows.bloggers-network283.com

*************************引用終了*************************

お題の出題からだいぶ遅くなってしまいましたが、Facebookについて考えてみます。

ほかの方も書いていらっしゃいますが、かなり話題にはなっていますね。私自身は、ここのブロガーズネットワーク翼のつながりで、去年の11月にFacebookのアカウントをとって、一応、使っています。でもまだちょっとは触っているという程度で、積極的に利用してる訳ではありません。まだあまりよくわかっていない状況です。

よくわからずに言うのも何ですが、結論から先に言うと、日本ではそんなに広がらないんじゃないかな?という気がしています。

なぜかと言うと、Facebookはネットのヘビーユーザ向けのサービスのような気がするから。Twitterもそうだけど、Facebookの面白さってリアルタイムなコミュニケーション感覚にあるんじゃないかと思う。どっぷりはまってる人には面白いんだけど、そうでもない人にとってはそれ程でもないんじゃないか。

四六時中ネットに浸かっている人は、いろんなネタ(情報)を持っているんで、情報発信の量も多い。その情報をリンクすることについては、Facebookは有効に機能すると思う。人を介して。まさに人を通じた情報のフィルタリングの仕組みとしては有効だろうと思う。同じような興味関心を持つ人同士の間で、面白い情報を共有するという点において。この辺の機能というか役割は、Twitterとの共通点があるように思う。人を介して面白い情報が抽出され広がっていくという意味で、まさしくソーシャルなサービスであると言えるだろう。

けれども、Facebookのインターフェースというかサイトデザインは、かなりTwitterと似ている気がして、リアルタイム性が強調されている。たくさんのネタ(トピックというか)が、ひとつの画面に一覧表示される。これに比べると、MySpaceやmixiなどの他のSNSの画面はスタティック(静的)な印象を受ける。

で、このFacebookの画面は、かなり情報量が多い。Facebook上の友人のネットでの発信が、コメントやらTwitterやらブログやら、いろんなサービスでの発信状況が表示されるため、その情報量はかなりのものになる。日常的にアクセスしていないと、吸収しきれないくらいの量になるのだ。この情報量の多さが、私が日本国内ではFacebookがそれ程には広がらないだろうと考える理由。ヘビーユーザにしか定着しないだろうと考える理由です。

なにしろ、今は情報が多過ぎる。メールもあれば、ネットにもいろんな情報が溢れている。Facebookに、どっぷりはまるだけの時間はない。どっぷりはまらなければ、Facebookは面白くならない。

自分で情報を探しにいかずに、Facebookで友人が薦めてくれる情報のみに触れる、という受身な使い方もあるかもしれない。Read Only Member、いわゆるROMに徹するという使い方。しかし、情報受信のためのツールとしてでもやはり情報量が多過ぎるように感じられるのです。

極めてざっくりとした感覚で、日本の中でのネットのヘビーユーザは、多くても、1,000万人くらいだろうと私は推測しています。老舗のmixi、後発のモバゲー、GREE、といった国内SNSサービスの会員が、いずれも2,000万人程度であること。これを単純に足すと6,000万人になる訳ですが、実感としてはとてもそんなにいるはずがない。これは重複して会員登録しているに違いない。ネットのヘビーユーザは、あれこれいろんなサービスを試すだろうから、ほとんどが重複じゃないかと思っている。モバゲーとGREEはオンラインゲーム中心だから、重複登録によるユーザのデメリットはほとんどないだろう。

若い世代、いわゆるデジタルネイティブの動向については、個人的に想像しがたいところがあるんだけれど、それでもひとつのサービスに固執する理由は見当たらない。

mixiの会員数が、1,000万人を超えたあたりから増加するテンポがやや落ちたような印象があるので、ヘビーユーザ数1,000万人仮説は、そのあたりの感覚です。当然、登録はしていてもほとんどアクセスしていないような幽霊会員も相当数いるはずなので。



と、いう訳でFacebookは日本ではそれ程伸びないのではないかと考えている私ですが、国内でのSNSマーケットがそんなに大きくはないんじゃないかということを、Facebookが日本語化された2008年のブログでも書いていました。ここら辺の考え方については変わっていませんね、ワタクシ。進化がない(汗)

Facebook日本語版はmixiに勝てるか? 2008/05/25



2010年9月の話だが、モバゲーのユーザは98%が30代以下なのだそうだ。40から上の世代はほとんど利用していないことになる。mixiでも88%が30代以下だ(mixi 2010年度第3四半期(2010年10月~12月)決算説明資料28ページより)。人口構成的に大きなボリュームを占める中高年層がごっそり抜けている。Facebookがこの中高年層に食い込めたらかなり面白いことになるが、そんなことにはなりそうもないと思う。去年9月のSNSについて書いた下記ブログでもFacebookについて軽く触れているが、引用したオルタナティブ ブログからの言及であってそれ程重視はしていなかった。

2010年9月に書いたmixi、モバゲー、GREEのSNSサービスについての投稿↓

ビジネスとしてのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) 2010/09/20



ちなみに、上記投稿の中で、去年9月頃の国内のFacebookユーザ数を450万人としているが、 週刊ダイヤモンド2011年1月29日号によると、日本のFacebookユーザは185万人らしい。減ってる???これは、去年の投稿で引用した、"In the looop"というオルタナティブ ブログの記事にあった国内Facebookユーザ数が、コムスコア社調査による月次ユニークユーザ数を参照したため。Facebookは利用にあたっては基本的にはログインが必要なのだが、簡易なユーザプロフィールやファンページのサイトはログインしなくても閲覧できる。登録会員以外の人も見るので、外部からのアクセス調査(今回はコムスコア)ではユーザ数が大きくでるのだと想像する。まあ、それにしても数字の乖離は大きいな。ネットのユーザ数に関する数字はあまり当てにならないというか、まあ、これくらいの精度だというか。

Facebookのユーザ数については、国別のユーザ数を紹介するsocial bakersというサイトがあって(毎日アップデートしてるらしい)、ここによると2011年2月20日現在の日本のユーザは、2,436,540人だそうだ。ユーザ数で世界で46番目。この一ヶ月で58万人増えている。約24%増である。週刊ダイヤモンド誌の記事とほぼ一致するな。もっともらしい数字ということかね。

Facebook Statistics by country  social bakers.com

List of countries on Facebook

ちなみに、2010年7月発表の総務省の調査「ブログ・SNSの経済効果の推計」によると、2009年1月末時点のブログ登録者数は、約2,695万人。SNS会員数は、約7,134万人だそうです(5、6ページ)。これはどう考えてもSNSの会員は重複してますよねぇ。問題はどれくらい重複しているか、だけど、ほとんどそうじゃないかというのが私の推論です。




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