梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

結婚しない理由

2017年05月13日 07時25分38秒 | Weblog
結婚を意識した時に、私にはためらいがありました。時期尚早ではないかと。26歳当時私は親の会社に入り仕事をしていましたが、金銭的に自立している訳でもなく、家内を養っていける自信は正直ありませんでした。「私は長男で家業を継ぐ身、苦労すると思うけど・・・」このようなダメ押しが、家内へのプロポーズとなりました。 

今となれば、その躊躇は何だったのかと想い出します。結婚するのは、金銭的裏付けでもなく生活力でもなく、タイミングだと思います。そして結婚して、私達には三人の子供が生まれました。上の娘二人は既に結婚して子供が生まれ、連休中は二人が孫を連れて里帰りをしいて、私はすっかりジイジでした。

私の時代、結婚することは当たり前でした。しかしそんな当たり前だったことが、現在ではなかなか難しくなっています。私達の時代と何が変わったのでしょう。現在の若い人達は何故結婚しなくなったのか、調べてみました 

インターネットで検索すると、『無理に結婚しないが41.3%!何故20代30代の未婚男女は結婚に前向きでなくなったのか?』とか、『日本人男女が結婚しない理由!!』などのテーマの記事が飛び込んできます。

1980年の頃は生涯を通して結婚しないという人は、男性は約3%、女性は約5%。現在首都圏に住む30代前半の男女では、男性は2人に1人が独身、女性は3人に1人が独身。2030年には、男性の3人に1人、女性の4人に1人が、一度も結婚しない生涯独身者となる時代が来る。このような恐ろしい数字が並びます。

男性が結婚しない理由は、第一位:出会いが全然ない52.7%、第二位:低収入/雇用が不安だから36%、第三位:1人でいるほうが自由で気が楽だから33.2%。女性が結婚しない理由は、第一位:他人と暮らすのは煩わしい45.2%、第二位:良い出会いがない40%、第三位:1人でいる自由が大切34%。ある調べによるものです。

その背景として、コンビニ・SNSの発達、仕事以外で食事や住宅や娯楽に至るまで一人でも不自由を感じないライフスタイルに変化、特に女性の自立、などがあるようです。結婚はしなくても本人の自由という風潮が蔓延して、結婚の必要性が低下しているとしています。

しかし気になる一つは、「結婚とコスパ」のようなネガティブなメディア情報です。結婚をコストパフォーマンス(費用対効果)に置き換える、つまり損得勘定で考えようとする傾向です。もう一つは、結婚を前向きに捉えられない子供を卑下したり、厳しい言葉をかけてしまったりする、親達の追い討ちです。

私自身も漠然とした不安は払拭できずに、いざ結婚となると大きな決断を迫られましたが、今はっきり言えるのは、結婚はしてみなければ何も分かりません。結婚してからも、順風満帆だけではありません。夫婦の間でも堪え忍ぶことも多々。しかしその先には大きな収穫や幸せも待っています。

将来の日本の国力を左右する為、政府も少子化問題や晩婚や非結婚への対策は手を打っています。結婚している私達は、身近な人達に、金銭では計れない素晴らしさを伝えていくことも使命になるでしょう。
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2 コメント

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Unknown (金森メタル 特板GR)
2017-05-17 23:43:38
梶社長
ご無沙汰しております。
我が社にも独身が多いですね
やはり出会いがないのが1番で、次が家庭に縛られたくないと言います。
自分は19才で結婚しましたけど、若い時には感じ無かったのですが、この歳になって今は日々忙しく仕事をしている為、家族が自分にとって1番の支えになってくれてます。
自分が昔思っていた事、今思う事を伝えていこうと思いました!
話は変わりますが、梶社長の息子さんが入社されたみたいなので、是非お会いしてみたく思い近々工場見学含め伺いたいと思います。
どうぞ! (梶)
2017-05-20 09:39:10
出会いがないと思っているのは、自ら積極的にそのようなチャンスを作ろうとしない事も一因かもしれませんね。
どうぞ、是非息子の会いに来て下さい!

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