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~異国日本での生活綴り~

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中国出版業界の動き

2005年04月05日 | コ  ラ  ム
 世界貿易機関(WTO)加盟後の対外開放の流れの中で、中国の出版業界も昨年5月1日から外国資本とその他の業種資本が国内の出版物の卸売・小売分野に参入することが認められた。これは中国の図書、新聞・雑誌の小売市場が正式にWTO加盟国メンバーに開放されたことを意味する。中国政府の出版業への政策的保護は次第になくなっていき、中国の出版業はやがて世界の出版巨頭と競争することになる。

 数十年にわたり、中国の文化事業はイデオロギー主導で政府が管轄され、独占的に手がけで来た分野であり、これまでは産業界の「不可侵区域」と見られてきた。この分野に進出するには制限が厳しく、リスクも高いため、投資する人は少なかった。中国出版物流通市場の早期開放は各種資本の導入を促し、また国内外のあらゆる業界の発展につながるという見方もあり、出版業界の成長が同業界内の企業による内部刷新とサービス意識の改善を促すものになると期待されている。国際出版業界の伸びが低く、2%-3%の伸びでしかないが、中国の出版業界は20%-30%の伸びを示しており、書類の出版において中国は世界の出版大国に仲間入りし、出版物の数量や種類も伸びている。図書、新聞、定期刊行物、音声・映像、電子版、ネットワークの6大出版と、発行や印刷、CD製作の三大業界は好調な発展振りを見せている。

 中国の出版業界の国際化は大体4段階に分けて進めることにしている。まず、現代化、国際化の理念で出版社自身を改造する。第二に国内外の出版業務を開拓する。第三に国際型出版社に発展させる。第四段階は世界の教育出版の潮流に乗る。この4段階を数十年かけて完成する計画である。教育部社政司副司長の黄百練氏は「中国の出版社は世界の大手出版グループと比べると全体的規模が小さく、管理水準、従業員の教養、販売額は国際水準とかなり大きな差がある。中国の出版業の直面している状況からすると、国際出版グループと直接競うのはリスクが大きい。そのため、出版業の内部の潜在力を掘り起こし、飛躍的な発展をとげることが中国の出版業が国際競争に対応するための唯一の方法である。このチャンスをつかめば、展望は明るく、つかむことができなければ、競争で淘汰されることになる」と中国の出版社に発言した。

 一方、中国の市場に進出しようとする外国の出版社にとって、中国の出版市場は非常に大く魅力的である。それと当時にまた非常に複雑で投資リスクも高い市場である。中国には、成功した出版社が多くあり、その競争は激しい。中国の書籍の平均価格が国際価格より低く、さらに外国の著者と出版社は中国での知的所有権の保護の問題を懸念しなければならない。特殊ともいえるこの中国出版業界への進出、必要なのは中国企業との競争ではなく、提携であると多くの専門家達が指摘していた。

 もちろん、いずれの業界に置いても同じように、人材は成否を左右する最も重要な要素である。出版業界の国際化が進めば人材競争の国際化も避けられない。外国出版社にとっては人材の流失の可能性が常に存在している。この問題はまず企業自身がしっかり意識しなければならない。企業に実力があるなら、人材を引き付けることができるが、実力がなければ、門を閉めても人は出て行くものである。人材の育成、現地化は国際的会社が中国市場に進出するための重要な仕事であるだろう。