絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2017年2月5日(日)絵本ゆっくりコース・荒井良二さんの授業内容

2017-02-08 16:37:14 | 絵本ゆっくり塾
荒井良二さんの授業は今期二回目です。
現在、兵庫県立美術館で開催中の『アドルフ・ヴェルフリ』を見に行きたいということから
アール・ブリュット、アウトサイダー・アートのお話。
アール・ブリュットはフランス語で「生(なま、き)の芸術」の意味。
それを英訳したのがアウトサイダー・アートで「専門的な美術教育を受けたことのない人達の芸術」だそうです。
二つとも印象が異なりますね。日本ではアール・ブリュットという呼び名の方が主流になってきたとか。

また、私には絵の才能がないから…といった言葉を耳にしますが、
そもそも才能があるから描けるのではなくて、かと言って才能だけでもない。

特に昔の時代の芸術家は、男性が多く、女性は少数だったそうです。
それはなぜか。
絵を描くことよりも家事をやらなければいけなかったり、絵を描くなんて!という風潮だったそう。
きっと、才能があったとしてもご本人は知らなかったのでは。
そういったこともあってか、70代で初めて絵筆を取り、驚くほど素敵な絵を描き、世に出てこられた女性作家もおられますね。
才能をどう使うかが問題!と荒井さん。



新聞の隅っこの小さな記事。たった2,3行の記事につい目が行くそうです。
そういった小さなカケラから創作の根っこが見つかると言います。
アイデアは内から沸いてくるのではなくて、外から!と荒井さん。



後半はいつものように、冊子を使ったワークショップです。
1ページから24ページまでノンブルをふります。
今回は「わたし」というキャラクターを作ることから始めます。
そうして、その「わたし」を紹介していく絵本を作りました。
決まり事は、「わたし」の部屋の中の生活空間から紹介していき、最後は家から出ていくこと。

さぁ、どんなお話が出てくるでしょうか。

完成したら荒井さんに読んでいただきます。
「え!何これ?はっはっはー」
荒井さんご自身もとっても楽しそうです!

自分が何の気なしに作った「わたし」というキャラクターでも、
ページを進むごとにどんどん向こうから不思議とヒントを与えてくれます。

今日やった内容はほんのきっかけ作り。
どんなきっかけで絵本のアイデアが出てくるのか。

無理にいきなりお話作りに持っていかなくても、こういった考え方があるということを
知っていてほしい。

アイデアは内から出てくるのではなく、外から、向こうからもらうもの。

アイデアを引き出すワークショップでした!


※絵本ゆっくりコースは毎年5、6月頃から来年の4月頃までの約一年間(夏休み・冬休みもあります)のサイクルで学んでいます。
来期の受講生を現在募集中です。入塾ガイダンスも今後行います。
ご興味のある方はギャラリーvie絵話塾までお問い合わせ下さい。

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E-mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
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