絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

12月9日(水)tupera tupera 亀山達矢先生の授業持ち物

2015-12-03 19:24:09 | 絵本わくわく塾
12月9日(水)のtupera tuperaの亀山達矢先生の授業はワークショップをします。

持ち物・20cm×20cmの正方形の色画用紙を5枚ほど(色は各自自由)
   ・ペンやパステルや貼り絵など、自分の必要な画材を持って来てください。

ワークショップの内容は、当日のお楽しみに!

スポット受講は定員に達しているため、申し訳ありませんが、キャンセル待ちになります。
よろしくお願いいたします。

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2015年12月2日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2015-12-03 12:36:52 | 絵本わくわく塾
高科正信先生の5回目になる授業は「私はだれか?後編・家出」というテーマでした。

「私」という漢字のお話を少し。
私 という漢字は中国から来た文字で、禾(のぎへん)に ム と書きます。
禾 は五穀(米・稗・粟・麦・豆)という意味で、ム は △(三角)の変形で、囲むという意味があり、
私とは「五穀を囲む」という意味があるそうです。
昔は共同体で貯蓄して、それらを城壁で守っていた。
この囲いの中から出ていくことを家出といい、違う意味で家出は私の中から外に出て行くこと(自分はいったい誰なのか?という行為)
今回の授業では、そんな家出の絵本を紹介していただきました。



・『ラモーナとおかあさん』べバリー クリアリー 1985年 (学研)
7才のラモーナはお母さんに「まだ小さいから無理よ」と言われ、悔しくなり家出を決意する。
お母さんは沢山の荷物を持たせ、ラモーナの家出を助けるが、あまりにも重たくてラモーナは家出を断念する。
その時ラモーナはお母さんに「ラモーナ、あなたなしでは、とってもやっていけないわ」と、ずっと言ってほしかった言葉を言ってもらえたのです。

お母さんはラモーナに家出を助けるふりをして、二人との魂の修復をはかったのです。

・『はらぺこおなべ』神沢利子 文 渡辺洋二 絵 1970年 (あかね書房)
おなべの婆さんが家出をする。これは、家出をする女性の話を表現しています。
女性で置き換えると「毎日誰かのためにごはんをつくる。一体、私は誰?と思うが、私は私のために生きる!」と思い直すという絵本。

・『ピーターのいす』エズラ・ジャック・キーツ 1969年 (偕成社) 
ピーターのものだったゆりかごが、妹が産まれたことで自分のものでなくなる。
ピーターは「誰にもかまってもらえない」と思い、小さい頃に座っていた椅子を持って小さな家出をします。
でも自分がもう座れなくなったことを実感して「ぼくは大きくなった」と、お兄ちゃんになった自覚をする。
子どもにとって、自分自身のものが自分自身のものでなくなること(妹のものになること)は、悲しみ・やりきれない気持ちでいっぱいになる。
ピーターは、この悲しみを家出をするという行為で表しています。
子どもが家出をする(行って帰って来る行動)は、成長するのに大事なことなのです。
『ピーターのいす』は、子どもの自立を描いた素晴らしい絵本です。



次回2月3日(水)は「秘密とは何か?」がテーマです。

【課題】
・創作でお話を書く
・テーマ「子どもの時間」
・原稿用紙5枚(ちょうど5枚になるように)
・締切 1月27日〔水)に提出

*原稿(課題)を書く時の注意
・数字を書くときは、タテ書きの場合は漢数字(一.二.三)ヨコ書きの場合はアラビア数字(1.2.3)
・事・物・様・風・方はひらがなで書く→こと・もの・よう・ふう・ほう
次回からこのことを気を付けて課題を書いてください。








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