珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

娘との会話2

2018-05-04 | 娘と夫の話

娘のボヤキは、相変わらず定期便のようにくる。
「ママ、私ってバカだしブスだし女子力も低いし、何をやらせてもダメだし、このままじゃ一生独身で、奇跡的に結婚ができても、きっと家事能力がなくて追い出されると思う」

「すごい冷静な分析だね。ママがアンタぐらいの時はそこまで先のことなんて見通せなかったわ。そんだけ想像力があれば大丈夫なんじゃない?」

この自己肯定力が極端に低い娘を見ながら、専門家の意見を疑う。
私は確かに育児書はあまり読まなかったけど、でも少しは読んだ。
どの本にも、とにかく自己肯定力が大事と書いてあった。(これが書いてない本はなかった)

人は自己肯定力こそが大事で、愛情をたっぷりかけて褒めて育てれば自分に自信がつく子になります…

そうなんだ。
ならば、一生懸命やろう。
そう思ってベタベタに愛情を注いで、可愛い可愛いと褒めちぎって育てたよ。
それなのになんでこんなに低いの????自己肯定力!!

「学校おもしろい?」
「全然おもしろくない。できれば行きたくない」
「どんな時が特に嫌なの?」
「友達に『ピノコ、大丈夫?』って心配される時。そう言われるとウッとくるの」
「なんで?気づかって貰えてるんだよ?」
「うーん、その気づかわれる時がイヤなの。とにかくウッてくるの。
今日も大丈夫?って4回ぐらい言われて、ウッ!ウッ!ウッ!ウッ!ってこう…(胸を押さえる)」

「……ママにはよくわからないんだけど」
「とにかくそうなの!!」
「そういう気持ちは友達には伝えるの?」
「言わないよ」
「なんで?」
「……」
「じゃあ質問を変える。そこまで嫌ならなんで不登校にならないの?」
「不登校になったら、担任とか校長先生とかから心配されるでしょ。そんなふうにして心配されて注目されるのがすごくイヤなの」

そんなことをボヤキながら、彼女はひょいと逆立ちしてはそのまま10歩くらい歩く。

「すごいな。ふつうはそんなことできないよ。皆できないでしょ?ピノコが逆立ちできるって友達は知ってるの?」
「知らないっ!教えたくないっ!!」

主張しなさい、アピールしなさいとなると、途端に恐ろしく機嫌がわるくなる。
その主張をもっと友達にやってくれと思うけど、主張ができない。

世の中の大半はかまってもらえて、主張を聞いてもらえることが嬉しいのに(ネットなんてそればっかりだよね)、それが苦痛という子もいるのである。
そんな子が唯一私に主張してくるのがボヤキなら、笑って聞いてあげようと思うけど。

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