Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

モリッシー 来日 ライブ 2016年10月2日 大阪・IMPホール その2

2016-10-05 13:26:07 | モリッシー来日 20...

 (続き: ライブ本編の話し①)

(photo by TST)


そして、来るぞ、来るぞ、と思ったら本当に来た、本当に言った


「オオサカッ、ワイルッ(ド)!!!」


今回は、「お約束」ギャグなので、もう自信たっぷり、よりワイルドに

堂々と叫ぶモリッシー。こちらもウケる気満々で大熱狂。

興奮して緊張して、それでも厳粛だった時間がぶちはじけた。


以下、曲順とともに、衝動的に思ったことをひと言ずつ。


1 Suedehead

思い返せば1988年から、何度も何度も聞いているこのイントロが

こんなに胸にしみたことはない・・・

“Why do you come here?”と歌われると、

「そんな理由知っとるやんけ!!」と思いつつ涙が止まらなかった。

ホワイ、ホワイと繰り返される度に、もうその理由も答えもないからここに

いるんだと思って泣いた。


…それで終わるなり「アリガト」だからずっこける。

気が狂うほど、かわいい。



2 How Soon Is Now?
(The Smiths song)

2曲目にこんな目玉持ってくるんだ、ゴリゴリやる気だ!!と

思った。好き過ぎるイントロ。ジョニー・マーが「いとしのレイラ」みたいな

強力なイントロにしたい、始まるなり誰もが「あっ!」てわかるものに

したい、と昔語っていたが、その目論見は成功し続けている。


ただ、スミスの時はこれを歌いながらも足元ガタガタ、痛々しいほど

だったのが今はさらっと「愛されたい、人間だもの」と歌う。でも

どんどん高まっていき、最後は「死にたい!!」に行きついて

銅鑼で地獄の釜の蓋が開きギターに背中押される感じ。

このスミスの時以上の、毎回トップスピードの

疾走感はもう、クセになる。


そして「大阪にまた戻ってきてここで歌うことをお許しくださり、

ありがとうございます」とやけに礼儀正しく礼を言うモリッシー。

許してもやらない時はやらず、たとえ許されなくてもやる時

はやるくせに、何を言ってるんだ!と思う。

好きだけど、腹立たしい、なのにぐっとくるからタチが悪い。


3 I'm Throwing My Arms Around Paris

横浜キャンセルが決まった時、この失恋ソングが頭の中を

一日ぐるぐる。

「君の笑顔の喪失」。

愛とは常にそんな喪失感に突き動かされる、

感情である以上に「行動」だと思う。


…それでしみいっている時に終わるなり「ドウモ」だから

また気が抜ける。パリなのに、ピサのドゥオモ広場か!w


4 You're the One for Me, Fatty

この辺まで幸せすぎて、もうよくわかんなかったが、はっと

「君こそたったひとりのひとだよ、デブくん」って言いながら

モリッシー指さして失礼かも…とか冷静になるw

でもみんな指してるからいいか、そしてモリッシーの

「へヘイ」から「オーヘイへヘイ」のドスが増していて、

とても楽しい。

 

5 What She Said
(The Smiths song)

こ、これも目玉ソングですけど、こんなしょっぱなに持って

くるんだ!!と驚いた。

たったの約3分半で世界が変わる歌。イントロだけで、

この世の理屈かぶっとぶ歌。スミスの時の危うさがない

分、ものすごく確信的で恐ろしい。最近のアレンジでは

“Asleep”のアウトロにつなげていくが、もうそんくらい

からモリッシーの巻き舌の「ラララララリエ~」が声なんだか

楽器の音なんだか、はたまたこの世のものだかわから

ない。この曲のパンチもすごくて、ジョニー・マーさん、

ほんといい仕事と思うけど、モリッシーの声があって

この歌なのだといつも思ってるの改めて確認した。


6 Ganglord

29日にやらなかったので、こうやって聞くと、その重みと

貴重さが身にしみた。心から愛おしい。


イントロは、風吹きすさぶ荒野から

ギャングの親分(Ganglord)が現れるみたいだ。

(待ち構える敵がそして、「サインください!」と群がる

…なわけはない笑)


そしてバックドロップに映しだされる、警官たちの横暴。

この世の「無慈悲」を救うのは、陳腐な正義感や秩序

なんかではない、そんなものじゃもう足りない。

「ゲットー!ゲットー!」という繰り返しで、もはや

どこにも行き場所も救いもないからどうするのかと

問われている気がした。


わたし、とかく「重いモリ曲好き」と言われるが、

重いメロディーが好き、という以上にお仕着せな

予定調和を許さない男前な考え方の提示に弱い

のであります。


7 Speedway

そして、この歌こそ、お仕着せ排除男前ソングの最骨頂だと

思うのです。モリッシーのマニフェストソング。

しか~し、今回はグスタボのスペイン語「ヨンカリヘ~」タイム

に気がぬけてしまう。。しかし、3回目になって、なんか好きにw

グスタボも、どんどん歌がうまくなっておる!こぶし使いとか。


ツイッターでMukinkoさんが「ヨンカリヘ」ではなく

“Yo nunca dije”→「イョ ヌンカ ディへ」だと教えてくれた。

=“I never said”なんですね。

(ありがとうございます!)


こちら↓ではスペイン語字幕が見れることも。


「ここからテキストを起こして、翻訳ツールで音声を読み込めば

書き起こしできる」=グスタボさんとシングアロングできる

とのこと!! 早速やろうw 次までには練習しとくので、

グスタボタイム、終わらないでほしい。


※その後まきさんより、こちらでスペイン語歌詞

見られるとのこと!↓

http://lyricstranslate.com/en/speedway-speedway.html


メンバーがパート取り替えあっても、「余興」みたくならず

にこりともせず真面目にやってるのと、

これ終わった後に、グスタボさんがモリッシーにちゃんとお辞儀

して「歌わせてもらってありがとうございました」

「よかよか、タンバリンでわしも伴奏がんばったばい」

みたいな「引き継ぎタイム」があるのもすごく好き。

 

8 Kiss Me a Lot

これは始まるなり、夢の中に分け入って行き、その中で

顔中体中キスされて、最後のアウトロで夢から覚めていく

みたいなのが好き。ジェシーのラテンフレイバーあふれる

楽曲は、明るいだけでなく哀調もあるうえ、そこにモリッシー

が歌乗せるとなんかもう兵器みたいに力強くなる。

一緒に手拍子してるとこっちまで、怖いものなにもない

みたいな気になる。

私はこの歌、心の底から、単純に楽しい。


9 Istanbul

そしてすぐ重いのぶっこんでくるからすごいセットリストだ。

2016年8月からのツアーのセトリは自分なりにいろいろ

研究?したつもりだが、今日のはすごい。想定をはるかに

上回る、とぞくぞくしながら次の曲を待った。

一曲一曲すべてが始まると嬉しくて嬉しくてたまらなかった。


大好きな“Istanbul”。WPINOYBの中でも3本の指

に入る。生で聞く迫力は本当に言葉にできない。

自分が、探している父親なのか、探されている子どもなのか、

どっちなんだかもはやわからないけど、とにかく会えない(泣)。


探し回って、探し回って。

目の前にいるのに、すぐそばにいても、会えない。

やっと会える時は木の棺の中で横たわって死んでいる…

切なさでも不幸でもなく、単なる事実を深く厳しくでも

やさしい声で歌うモリッシーを見ていた。

ずっとずっと見ていたいと思いながら見ていた。

 

10 Ouija Board, Ouija Board

あの子の好きなウィジャボード♪

また喜んでいるだろうな、と思うと自分も嬉しくなった。

前回の来日時には、モリッシーが“Hear my voice”と

歌う姿が司祭のようだと書いた。

今回は、それを凌駕しているように思えた。

司祭のような媒介者ではなく、

その向こうにある、もうなんだかわからない

「かたまり」そのもののように見えた。

この歌は実に細かく、

モリッシーの「歌」という表現を、存分に見せるポイント

だらけなので、まだまだ歌い続けるのではないかと思った。


…てか、思ったことをひと言ずつのはずが、まったく

終わらね~w

長くなったので続く。 

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