東証2部上場の井上工業が、破産手続き開始を申し立て、即日開始決定が出たという記事。
大きな不正が破綻の直接的なきっかけだったようです。
「同社は9月24日、第三者割当増資で18億円を調達したが、うち15億2000万円を部長級社員が無断で社外流出させ資金繰りが行き詰まった。」
当社及び子会社1 社の破産手続開始決定に関するお知らせ(PDFファイル)
流用に関しては次のように述べています。単純な不正ではないのかもしれません。払い込み自体が有効なものだったのかというところから検証が必要でしょう。
「当社は、かかる厳しい状況を乗り切るべく、第三者割当増資及び新株予約権の発行に関する決議を行い、払込期日に割当先から合計18 億2000 万円全額の振込みがなされましたが、払込期日である平成20 年9 月24 日に、当社従業員が無断で第三者に当社資金15 億2000 万円を流出させていたことが後に発覚し、この結果、取引債務や手形決済のための資金繰りの目処が立てられない状況となったため、本申立てを行うに至りました。」
債権の取立不能または取立遅延のおそれに関するお知らせ(9月26日)(PDFファイル)
倒産したシーズクリエイトに対する債権が約4億円あったようです。
第三者割当による新株式発行の払込完了に関するお知らせ(9月24日)(PDFファイル)
増資の割当先はアップル有限責任事業組合というファンドです。
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