民事再生手続中の衣料品販売会社「U.F.O.」の社長らが、婦人服の輸入を装い、大手銀行から82億円を不正に引き出したとして再逮捕されたという記事。
「大阪地検特捜部の調べによりますと、谷社長らは、3年前、中国の子会社で製造した高額の婦人服を輸入するように装い、銀行に信用状を発行してもらう決済方法を悪用して、りそな銀行とみずほ銀行から82億円をだまし取った疑いが持たれています。この決済方法は、銀行が信用状を発行して、輸入される商品を担保にその代金を立て替えて支払い、のちに輸入業者から代金を回収する仕組みです。谷社長らは、半年間に30回にわたって輸入したとしていましたが、実際には、商品を輸入しないなどして、銀行から立て替え代金を不正に引き出し、代金を返済しなかったということです。」
信用状決済の場合、インボイス、船荷証券などと厳密に一致していないと、輸出業者側に支払われないはずですが、子会社が輸出元ということで、書類を操作できたのでしょう。
しかし、グループ会社間取引なら、信用状を使う必要は、通常ないはずです。そこが少し異常だったのかもしれません。
服飾卸社長ら、82億円詐取容疑 大阪地検、再逮捕(日経)
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