会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

注記基準が緩和されても…要注意71社「全リスト」

注記基準が緩和されても…要注意71社「全リスト」

夕刊紙恒例のゴーイングコンサーン特集です(注記企業の一覧表付き)

「東証の集計では、09年3月期決算で監査報告書に「注記」が付いた企業は、1部で9社、2部12社、マザーズ11社の計32社。

 大証では12社、ジャスダックでは27社がそれぞれ09年3月期に「注記」が付いた。」

記事ではタクシー・ハイヤー会社、大和自動車交通と、コロムビアミュージックを取り上げていますが、そのほかには不正経理が問題になったフタバ産業が目立ちます。

フタバ産業の2009年3月期監査報告書より

「継続企業の前提に関する注記に記載されているとおり、会社は継続して重要な当期純損失を計上するとともに、連結財務諸表提出会社及び連結子会社2社においてシンジケート・ローンの財務制限条項に抵触していることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しており、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる。」

フタバ産業は内部統制監査でも、意見不表明という珍しいケースです。

さらに追記情報では、次のような記述もあります。

「追加情報に記載されているとおり、会社の子会社である株式会社ビジネスデザイン研究所に対する不正融資に関連して、会社の従業員が無断で発行して回収した支払手形および持ち出した未使用の手形用紙を廃棄処分したと供述しているが、完全に処分されたとの確証は得られず、万が一手形の所持人から届出があった場合の会社の損害を見込むことが不可能なため、その影響を連結財務諸表に反映していない。」

満身創痍の監査報告書です。
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