会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

仏当局、ユニクロなど捜査 新疆強制労働で利益と告発(共同通信より)

仏当局、ユニクロなど捜査 新疆強制労働で利益と告発

「ユニクロ」のフランス法人などが、現地当局から、人道に対する罪の隠匿の疑いで捜査されているという記事。ウイグル問題の関連です。

「中国新疆ウイグル自治区での人権問題を巡り、フランス当局は、人道に対する罪の隠匿の疑いで、衣料品店「ユニクロ」のフランス法人を含む衣料・スポーツ靴大手の4社の捜査を始めた。フランスメディアが1日報じた。」

「ユニクロを展開するファーストリテイリングは、取引先の縫製・紡績工場では強制労働がなく人権が守られていると確認した綿のみを使っていると説明している。」

強制労働による材料は使っていないと、サステナビリティ情報として、例えば有報に記載した場合で、あとから、それが間違いであったと判明したという場合は、有報の虚偽記載罪に当たるのでしょうか。

ユニクロ以外の捜査を受けている会社は...

仏当局、ユニクロなど捜査=ウイグル強制労働めぐり―報道(Yahoo)(時事通信配信)

「仏ニュースサイト「メディアパルト」によれば、4社はユニクロのほか、「ZARA」を抱えるスペインのインディテックス、米スポーツ靴大手スケッチャーズ、仏SMCP。仏検察の対テロ部門が6月末に捜査を開始した。仏当局が新疆ウイグル自治区での人権問題で捜査を行うのは初めてとみられるという。」

フランスのメディアの記事は見つからず、イギリスの大衆紙の記事(見出しもどぎつい)ですが...

'PROFIT FROM EVIL' Uniqlo, Skechers & Zara owner probed for ‘crimes against humanity’ over claims cotton picked by Uighur slaves in China (The Sun)

MAJOR fashion brands are being probed after claims retail giants were unwittingly profiting from forced labour from Chinese prison camps.

unwittinglyとあるので、「知らないうちに」強制労働から利益を得ていたという告発があったとのことです。

Zaraと並んで、ユニクロの店の写真も大きく出ています。

フランスのメディアの記事も見つかりましたが、有料記事で冒頭部分のみです。(そもそもフランス語なので読めない。)

Ouïghours : une enquête ouverte en France contre Uniqlo et des géants du textile pour recel de crimes contre l’humanité(メディアパルト)

ウイグル問題で「人権」から逃げるユニクロの未来(2021年4月)(ニューズウィーク)

「ユニクロを展開するファーストリテイリング社の柳井正会長兼社長が4月8日、決算発表の記者会見で、ウイグルの綿花使用と強制労働問題に関する質問に対して、「人権問題というより政治問題なので、ノーコメント」と発言し、SNS上で批判が殺到した。」

「柳井会見翌日の9日、フランスの市民団体がウイグルにおける強制労働と人道に対する罪の「隠匿」の疑いで、ZARAを展開するインディテックス社(スペイン)、靴メーカーであるスケッチャーズ(米)、SMCP(仏)と並んでユニクロをフランス当局に告発した。」
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