会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ギョーザ事件直撃JT冷食、営業赤字も…3月期見通し

ギョーザ事件直撃JT冷食、営業赤字も…3月期見通し

日本たばこ産業(JT)の冷凍食品事業が、ギョーザ中毒事件の影響により、2008年3月期決算で営業赤字に転落する可能性があるという記事。

JTについては、2月8日の日経にもう一つ気になる件が載っていました。

「純利益は17%増の2460億円と100億円下方修正した。カナダ子会社が保有する資産担保付きコマーシャルペーパー(ABCP)の約3割にあたる69億円を損失処理するため。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題がカナダのCP市場にも影響、JTは評価損を計上する。」

ギョーザが農薬に汚染されていたように、バランスシートはサブプライムに汚染されていたことになります。

JT以外の会社も、海外に資金運用会社があるような場合は、特に要注意かもしれません。

その他、第3四半期概況(2007年12月末)を見て気がつくのが、総資産5兆500億円に対し、無形固定資産が2兆7200億円(総資産の54%)もあることです。そのうちのれんが約2兆円ありますが、そのうち今年度から連結に含めた英国のたばこ会社については、のれんの償却をしていないようです(中間決算短信によると、2009 年3 月期より償却を開始する予定)。
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