会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東海大12億円所得隠し 東京国税局が指摘(朝日より)

東海大12億円所得隠し 東京国税局が指摘

学校法人「東海大学」が2011年3月期までの6年間に約12億円の所得隠しを指摘されていたという記事。

「「校友会館」でレストランを運営する関連会社と実体のない業務委託契約を結び、会社側に利益供与したと指摘されたという。」

「関係者によると、関連会社は「霞ケ関東海倶楽部」(東京都千代田区)。千代田区内にあるオフィスビルの35階に大学が賃借する「東海大学校友会館」でレストランなどを運営している。

 大学はビルの所有会社に年間約4億円の家賃を支払っていたが、会館内にある部屋を貸していた倶楽部からは家賃を取っていなかった。一方で、倶楽部からは「業務委託料」の名目で年間約2億5千万円を受け取る契約を結んだという。」

大学が関連会社のために負担した家賃と大学が関連会社から受け取った「業務委託料」の差額のうちの一部が寄付とされたそうです。

そのほか資本的支出の計上もれもあったようです。

「校友会館の内装工事費など約6億円についても、大学は収益事業の資産として数年に分けて減価償却する必要があったのにしなかったとして、所得隠しと認定したという。」

学校法人は、もともと収益事業で大きく稼ごうとは思っていない、赤字の場合も多いということで、かえって、税務申告は甘いのかもしれません。
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