国際会計基準審議会は、銀行間金利(IBOR)及び他の金利指標の継続的な改革への対応を、IFRS基準の修正のパッケージの公表により最終確定しました。(上記ページは、IASBのプレスリリースのASBJによる日本語版。)
「古い金利指標を代替的な指標金利に置き換える際の財務諸表への影響に焦点を当てている」ものです。
以下のような修正です。
・契約上のキャッシュ・フローの変更 - 企業は改革によって要求される変更について金融商品の認識の中止や帳簿価額の修正を行う必要はないが、代替的な指標金利への変更を反映するために実効金利を見直すこととなる。
・ヘッジ会計 - 企業は、ヘッジがヘッジ会計の他の要件を満たしている場合には、改革によって要求される変更を行ったという理由だけでヘッジ会計を中止する必要はない。
・開示 ― 企業は、改革から生じた新たなリスク及び代替的な指標金利への移行をどのように管理するのかに関する情報を開示することを要求される。
IASBのプレスリリース原文。
↓
IASB completes response to IBOR reform with amendments to IFRS Standards
ASBJによる検討スケジュール。
↓
「現在開発中の会計基準に関する今後の計画」の改訂(8月31日)
「(3) 金利指標改革に起因する会計上の問題
(主な内容)
「金利指標改革に起因する会計上の問題」について検討を行っている。
(検討状況及び今後の計画)
2020 年 6 月 3 日に、実務対応報告公開草案第 59 号「LIBOR を参照する金融商品に関するヘッジ会計の取扱い(案)」を公表した。2020 年 8 月 3 日にコメントを締め切り、現在、公開草案に寄せられたコメントへの対応を検討している。2020 年 9 月に最終基準化することを目標としている。」
金融庁幹部によるごく最近の講演の資料。結構充実していると思います。
↓
LIBORの恒久的な公表停止に備えた対応について(PDFファイル)
事業法人に求められる対応についてもふれています。
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