ニチイ学館が、2004年9月中間期の連結業績を訂正したという記事。子会社における固定資産の売却益が間違っていたことが修正の原因。
記事から推測すると、その会社を完全子会社化した際に、連結上、土地を時価評価していたのに、土地売却の際に、土地を増額した分(連結仕訳で計上されていた)を、売却原価に振り替えなかったという単純ミス(連結仕訳のもれ)のようです。
単純ミスとはいえ、利益の水準が低く、相対的に大きな影響が出るので、しかたなしに修正したのでしょう。
従来も、こうしたミスのために、いったん発表した連結決算を修正したという例は、少なからずあったと思いますが、連結計算書類の制度が適用されるようになったので、有価証券報告書提出直前の修正がきかなくなったのは厳しいところです。この会社だけではなく、決算発表早期化のつけが出ているような印象も受けます。
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