富士通が、海外子会社株式の減損処理により、07年3月期単体決算が2000億円前後の赤字になるという記事。
「赤字転落の主因は、同社が3000億円を出資して保有する英国情報サービス子会社「富士通サービス」株について、2000億円規模の減損処理をすること。同子会社は国際会計ルールを採用した結果、それまで簿外債務だった年金債務を負債計上したため、純資産が目減りした。」
欧州や米国の新しい会計基準では、数理計算上の差異などの遅延認識を少なくとも貸借対照表上では認めない(したがって、「退職給付債務-年金資産(時価)」が必ず引当金(年金資産の方が大きければ資産)として計上される)ことになっているようです。投資先の会計処理が変わったからといって、(実態が変わっていないのに)その株式の評価額まで変わるというのは、理屈に合わない感じもしますが、ルールだからしょうがありません。
当社業績に関する一部報道について
会社のプレスリリースではまだ決まっていないといっています。
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