会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

幻の巨大地下ホール計画、神戸市の含み損208億円

幻の巨大地下ホール計画、神戸市の含み損208億円

神戸市が、バブル期に計画した音楽ホールの建設のために、市土地開発公社が先行取得していた土地を、市議会に報告せずに総額220億円(時価12億円)で購入していたという記事。

包括外部監査で発覚したそうです。

「神戸市の資料では、「六甲シンフォニーホール」は1991年から構想に着手。六甲山の地下約200メートルの岩盤を約30万立方メートル掘削して空間を造り、1800人収容の大ホールを建設する計画だった。建設費は約350億円。コンセプトは「地中でしか味わうことができない神秘的で感動的な大空間」だった。

 当時の笹山幸俊市長が「世界のトップレベルのオーケストラが来るようなものにしたい」と推進し、市土地開発公社に依頼して91年にJR新神戸駅近くの民有地5709平方メートルを、地下ホールに通じるゲート前の駐車場用地として160億8400万円で先行取得した。だが95年の震災で財政が悪化。98年に当時の助役が「計画は凍結」と答弁し、塩漬けになった。」

民間企業の場合は、減損会計の適用もあり、バブルの負の遺産で重要なものはほとんど残っていないはず(中小企業は減損会計が適用されたわけではありませんが、バブルの負の遺産を抱えて存続することは難しかったはず)ですが、地方公共団体ではまだ片付いてなかったようです。

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