会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

四半期開示の見直しに関する実務の方針について(月刊「資本市場」より)

四半期開示の見直しに関する実務の方針について(PDFファイル)

東証の「四半期開示の見直しに関する実務の方針」(2023年11月)や「金融商品取引法改正に伴う四半期開示の見直しに関する上場制度の見直し等について」(2023年12月)の解説記事。東証の人が書いています。

第1・第3四半期決算短信の開示内容については...

「実務の方針では、DWG報告で示されていた方向性を踏まえ、第1・第3四半期決算短信の開示内容について、四半期報告書で開示されていた事項のうち、投資者の要望が特に強い事項を四半期決算短信に追加し、開示を義務付けることとしている」

「開示が義務付けられる事項以外についても、原則として、上場会社が投資者ニーズを適切に把握し、投資者ニーズのある事項に関して積極的に開示することが重要となる。そのため、会社情報適時開示ガイドブックにおいて投資判断に有用と考えられる情報を例示...し、投資者ニーズに応じた自発的な開示を促すこととしている。」

四半期報告書での開示内容は、短信でもできるだけ維持しようということのようです。

HTMLの提出義務化(→当サイトの関連記事)も、四半期報告書廃止と関係しています。

金融商品取引法上の四半期報告書は、全文がXBRL形式にて公表されていることから、四半期報告書廃止に伴い情報ベンダーをはじめとする情報利用者において影響が生じる可能性があり、情報ベンダーへのヒアリングを実施した結果も踏
まえて議論を行った。」

「本見直しに伴い、HTMLの提出が義務となる(注5)が、PDFでは設定によりテキストコピーができない場合などがある一方、HTMLではそれが可能であり、PDFに比べてテキスト抽出・分析が容易となるメリットがある。そのため、利用者におけるテキスト分析での活用や、海外投資家によるブラウザの翻訳機能等を用いた自動翻訳の活用により、情報収集・分析等がしやすくなることが期待される。」

「配信形式の平仄をそろえる観点から、第2四半期(中間期)及び通期においてもHTMLの提出を求めることとしている。」

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