会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

「金融商品に関する会計基準」の公表

【企業会計基準】

企業会計基準委員会は、企業会計審議会の金融商品会計基準を一部改正し、企業会計基準の「金融商品に関する会計基準」として、2006年8月11日付で公表しました。

最も大きな改正点は、金銭債務(特に社債)です。

従来、社債は社債金額をBS計上し、社債金額と発行額との差額は社債発行差金として別に計上していたのを、「償却原価法」に基づいて算定された価額で計上することとなりました。例えば、割引発行であれば、額面と差金を相殺したネット表示になり、償還まで徐々に増額していくことになります。

社債以外の金銭債務も、債務額と取得価額(基準では「収入に基づく金額」)とに差があれば同様の処理となります。

(基準では「収入に基づく金額」としていますが、例えば、債務保証を実行して、第三者の金銭債務を引き受けるような場合は、「収入」はない(例えば借方は損失かもしれない)わけであり、不正確な表現だと思います。債務が発生した時点の債務の時価で記帳するとした方が単純明解です。)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計基準委員会」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事