会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

Lehman Investors Add Auditor Ernst & Young to Suit Over Deals(Bloombergより)

Lehman Investors Add Auditor Ernst & Young to Suit Over Deals

年金基金などの投資家が破綻したリーマンを訴えている裁判の被告に、リーマンの監査人だったE&Yが追加されたという記事。

E&Yは電子メールによる声明文を広報担当者の名前で出していますが、「我々の監査は、当時存在していた規則を適用し、適用されるすべての職業的基準を満たしていたものと強く信ずる」と言っています。

“Throughout our period as the auditor of Lehman, we firmly believe our work met all applicable professional standards, applying the rules that existed at the time,” Charlie Perkins, an Ernst & Young spokesman, said in an e-mailed statement.

この訴訟は2008年6月に提起されたもので、リーマンが流動性に関して誤った報告書を作成し、有価証券の評価減を適時に行わず、過大評価していたと主張しています。

The investors, in their original lawsuit filed in June 2008 in federal court in Manhattan, claimed that New York-based Lehman made false statements about liquidity, failed to take timely write downs of its positions on mortgage-backed securities and overstated their value.

記事によれば、先月公表された裁判所の報告書で、あやしいレポ取引が明らかになったことが監査人が訴えられたきっかけとなっているようです。

訴訟社会である米国で、しかもリーマンのような大きな事件で、今まで監査人が訴えられていなかったことが不思議なくらいですが、どういう結末になるのでしょうか。

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