会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ソフトバンク、ガンホーを連結化 4~6月期に1700億円計上へ(ITmediaより)

ソフトバンク、ガンホーを連結化 4~6月期に1700億円計上へ

ソフトバンクが関連会社のガンホーを子会社化し、その際、約1700億円の利益を計上するという記事。

「ソフトバンクは3月25日、持分法適用関連会社でゲーム開発を手がけるガンホー・オンライン・エンターテイメントを連結対象にすると発表した。既存分と合わせ議決権の過半数を取得するほか、ソフトバンク子会社のソフトバンクモバイル(SBM)がガンホー株式を取得する。連結化に伴い、ソフトバンクは4~6月期決算(IFRS:国際会計基準)に約1700億円の利益を計上する見通し。」

「最終的にソフトバンクはガンホー株式の58.50%を保有する予定。IFRSに基づき既存保有分についても公正価値による再測定が行われ、4~6月期の連結損益計算書に約1700億円の利益を計上する見通し。」

IFRSでは連結範囲に含める際に、持分法からの移行であってもフレッシュスタートとなり、時価評価するようです。このケースではゲーム開発の会社ですから、おそらく評価益の多くがのれんや開発費として計上されることになるのでしょう。

ソフトバンク<9984.T>、ガンホー<3765.OS>をTOBなどで連結子会社化 出資比率58.50%に(ロイター)

ITmediaの記事でもふれていますが、一部、変則的な支配獲得のようです。

「同時にソフトバンクの孫社長の資産管理会社孫ホールディングスは4月1日付で、泰蔵氏の別の資産管理会社ハーティスが保有するガンホー株21万3080株(同18.50%)の議決権を行使する権利を譲り受ける。2者の取引のため、価格など譲渡条件は非公表。

 ソフトバンクにとってガンホーは、ブロードバンド子会社のソフトバンクBBが38万7440株(同33.63%)を保有しているため持ち分法適用会社だが、4月1日付で孫ホールディングスが18.50%の議決権を確保することで過半数を所有する。さらにTOBが実現すれば、実質的な出資比率は58.50%になる。」(泰蔵氏は孫社長の実弟)

孫社長の資産管理会社が確保した議決権が、ソフトバンクの出資比率に加算されるという点が、よくわからないところです。孫社長とソフトバンクは別人格ですから、孫社長が議決権を支配しているからといって、ソフトバンクの意思どおりに議決権が行使されるとは限らないのではないでしょうか。

当社連結子会社(ソフトバンクモバイル株式会社)による公開買付けの開始に関するお知らせ(ソフトバンク)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事