週刊経営財務の2月3日号で、日経ののれん償却廃止説の記事を検討しています。
「現在、のれんの会計処理は償却処理を維持することが関係者間での一致した方針。先日、これを覆す内容で報じられた「のれんの非償却化」報道。発端は「ベンチャー有識者会議」。本誌ではそれぞれの事実関係を整理しお伝えする。」
詳しくは経営財務を読んでいただきたいと思いますが、経済産業大臣の私的懇談会「ベンチャー有識者会議」の12月4日の会議で、一人の委員からのれん償却不要論が出たというだけの話とのことです。
しかし、それだけのことであれば、なぜ日経があれほど大きな1面記事にしたのかがわかりません。まだなぞは解けていない感じです。単にニュースがなくて、会計と直接関係のない会議での一委員の意見をふくらまして報道したということであれば、人騒がせな話です。報道機関も劣化しているのでしょうか。
一方、「のれんの会計処理は償却処理を維持することが関係者間での一致した方針」という点は本当にそうなのでしょうか。関係者の中ではそうなのかもしれませんが、経済界の中でも、会計士の中でも、償却不要説はそれなりの支持を得ているように思われます。IFRSや米国基準と異なる日本だけの処理方法をずっと継続できるものなのでしょうか。
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事