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《2020年公認会計士試験》慶大、大学別合格者数46年連続1位に 学生からの人気堅調(慶應塾生新聞より)

《2020年公認会計士試験》慶大、大学別合格者数46年連続1位に 学生からの人気堅調

2020年公認会計士試験における大学別合格者数で慶應義塾大学がトップだったそうです。

「先月7日、慶大は2020年公認会計士試験において、慶大出身者の合格者数は169名(同前年183名)であると発表した。大学別合格者数で第1位となり、1975年から続いてきた大学別合格者数首位の記録をさらに伸ばし、46年連続となった。」

記事では、慶大会計研究室長の友岡教授にインタビューしています。

「「『慶大は会計士に強い』というイメージが根付いていることが大きい。初めから会計士試験合格を視野に入れて慶大を志す高校生が少なくなく、結果的に毎年多くの合格者を生むという好循環が見られる」

また、5000人を超える公認会計士の塾員が会計士三田会として、オフィスツアーやガイダンスに協力するなど、現役受験生のサポートを行っていることも慶大の強みだと友岡教授は指摘する。」

試験制度についてもふれています。

「2006年に公認会計士試験の受験資格から年齢や学歴の要件が撤廃された。そのため、高校在学中に試験勉強を進めれば、大学に入る前に合格することも可能だ。この法改正について友岡教授は「あまり良い法改正とはいえない」と眉をひそめる。

「ダブルスクールといいながら予備校での資格勉強にのみ力を入れてしまい、高校、大学での勉学がおろそかになる学生も多々見受けられる。高校生は高校生でやらなければいけないことがあるが、それを資格試験の勉強に費やすのは非常にもったいない」

こうした背景をふまえて、友岡教授は公認会計士試験合格を目指す学生に向けて次のようにメッセージを送る。

「資格試験の勉強はもちろん大切だが、授業やゼミで学ぶようなアカデミックな学びを大切にしてほしい。大学での学びは将来直接的には役に立たないかもしれないが、素養としていつか必ず意味を持つ日がくる」」

正論だと思いますが、アカデミックな学びと試験勉強を両立できるような環境にいる受験生ばかりではないでしょう。

こちらの記事によると、大学や同窓会として、特別なことをやっているわけではないようです。

慶應大学が公認会計士&司法試験に強い本当の理由…早稲田を圧倒する三田会の内部格差とは(2021年1月)(Business Journal)

「もともと、慶大が商学研究科修士課程会計職コースをつくって公認会計士試験対策に力を入れ始めたのは、中央大学や早大よりかなり遅い。そして、公認会計士三田会が独自に力を入れているわけでもないらしい。さるOBの話によると、公認会計士三田会は年2回ほど研修会を開くくらいで、在学生の受験をサポートしたり、コネで就職を斡旋したりすることはほとんどない、という。

では、なぜ慶大は公認会計士試験にめっぽう強いのか。調べてみると、同大には早くから専門学校とのダブルスクールに行く学生が多いから、という話を聞いた。ある名高いO法律専門学校のホームページに現役で公認会計士試験に合格した学生4人の喜びの声が載り、そのうち3人が慶大生だったこともある。」

ダブルスクールは、慶大に限らないとは思いますが...。

連続トップ記録は途切れそうになったことがあるとのことです。

「1995年の予備校の調査では、1人の差で早稲田大学に首位を奪われかけたことがあった。公認会計士三田会でよく調べたら、慶大を出て他大学の大学院に進学した合格者がおり、それをカウントしたら早大と同数首位となり、連続トップの名誉を維持した、という話を聞いたことがある。」
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