会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

最近の大型倒産(エイペックスほか)

最近の大型倒産を取り上げます。

UTHD<2146.Q>大幅安、エイペックスが民事再生手続開始

ジャスダック上場のUTホールディングス(UTHD)の連結子会社であるエイペックスが東京地裁に民事再生手続開始の申立てを行っています。

「UTHDは現在エイペックスの株式を保有していないが、エイペックスの株式をすべて保有している株式会社「八徳」に対して貸付を行っているため支配力基準によってエイペックスは連結子会社となっていた。」

会計的には、支配力基準をきちんと適用していて助かったというところでしょうか。

中古半導体製造装置等販売
元:名証セントレックス上場
株式会社エイペックス
民事再生法の適用を申請
負債74億2300万円


当社連結子会社である株式会社エイペックスの民事再生手続開始および子会社の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

アパレルのU.F.O.が民事再生法申請

アパレル輸入販売のU.F.O.が民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けたという記事。負債総額は約360億円だそうです。

「2003年7月期に約228億5000万円だった売上高は、2007年7月期に約537億8200万円、2009年7月期には約895億4800万円へと急速に拡大。ただ、中国現地法人の設備投資資金を有利子負債でまかなってきたことから、金利負担が収益を圧迫し、今年1月には債権者の金融機関から大阪地裁に破産を申し立てられていた。」

急成長会社も危ないという典型例でしょうか。

アパレル製品・雑貨企画・製造・輸出入など
U.F.O.株式会社
民事再生法の適用を申請
負債360億円


おにぎり具材加工業の新東京インターナショナル 民事再生法適用を申請

水産物製造・加工会社の新東京インターナショナルが民事再生法の適用を申請したという記事。負債総額は約55億3400万円だそうです。

「・・・総菜やおにぎり具材を大手コンビニに販売し、売り上げを拡大してきたが、設備投資資金の調達に絡み、デリバティブ取引による多額の為替差損が発生し、資金繰りが難航していた。」

「平成21年5月期は過去最高益となる年商145億2900万円を計上」とのことですから、業績は悪くなかったのでしょう。

大手コンビニエンスストアのおにぎり・弁当のプライベートブランド製造
新東京インターナショナル株式会社
民事再生法の適用を申請
負債55億3400万円


同業他社の買収や、営業権の取得によって拡大した会社のようです。
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