怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

やっちまったよ

2008年07月21日 | Weblog
<7月20日(日)>

曇り空ではあるけれど、大自然と触れ合うにはちょうどいい天気だ。各地で35度を超える猛暑となった日曜日、今年も合気道のバーベキュー大会に参加した。
開催エリアは安倍川の上流といえばいいのか? 現地へは朝の9時過ぎ、真ん中の体育館から旅行社のバスが出て足のない20数名を運んでくれた。うまいビールをいただきたければ車に乗るな! ということで、数年前からチャーターしている。怪人クンもその中にいた。
連盟からの補助もあって、一般男性1500円。女性が1000円。中高生500円。小学生以下は無料という、なんともリーズナブルな価格設定。おまけに肉は食べ放題、酒は飲み放題、スイカなどのデザートに、余った食材はお持ち帰りもOK。仮に、ひとり3000円会費でもお得感はアリアリだ。
しばらく走ると目的地へ。大きな白いテントが目印。ごっつい石とじゃりの向こうに、かまどに固められた鉄板がいくつか見えた。前日からの泊まり組、彼らがせっせと準備してくれたものだ。お疲れさまです。

それにしても、やっぱ自然はいいよなぁ。川のせせらぎが一服の清涼剤だ。
家族連れも含め、真夏の祭典は「45名の参加があったよ」と、幹事をがんばってくれたナバから聞いた。この会が誇るスーパーモデル(?)、エロ茶の水着ショーはお預けを食らってしまったけれど、イベントの様子を何枚かデジカメに収めた。ところが…。
ときすでに遅し。けさ(21日・海の日)になって洗濯をかけてしまった短パンの深底ポケットに入れたままのデジカメに気づいた。
やっちまったよ。電源を入れても反応がない。死に体だ。モニターには水が溜まっている。SDカードはどうだ? 抜いても外傷は見当たらない。どちらにしても、こりゃ新しく買い換えないとダメだな。
そんなわけで、怪人クンのブログから当分は写真が消える? かもよ。


※写真は後日。


真っ白な土曜日

2008年07月20日 | Weblog
<7月19日(土)>

蒸し暑い陽気はこの日も同じだ。
いつそうなってもおかしくない、と言われ続けた梅雨明け宣言がついに出された。とっくに夏がきてただろ、と突っ込みたくもなったけど「夏本番」とメディアは騒いだ。
このぶんなら、あしたの合気道バーベキューが天候不良で吹っ飛ぶことはまずありえない。

朝は早い。それもあって、今宵はどこへも行かなかった。
「うまい酒、飲んでますかぁ~っ!?」
前日から現地へ泊まり込みのメンバーに、そんなメッセージを送りましょうか?
一方怪人クンはムフフ…、キャバクラどころかネオン街にも行かず、真っ白な土曜日を過ごしたのでありました。


※写真は後日(予定)。

アッシュなお蝶

2008年07月19日 | Weblog
<7月18日(金)>

今宵、あのコとの食事も雨かな? 午前中はそんな心配が頭をかすめたものの、夕方前には雲の切れ間から青空も覗いて蒸し暑さが戻っていた。
事務所近くの公園から響く蝉の声も、一段と力強さを増している。それでも、いまだ梅雨明け宣言は聞かれない。気象庁よ、そんなに夏をじらさなくてもいいじゃないか。たったひと言、「OPEN THE SUMMER」って叫んじゃえばいいんだからさ。何もためらう必要はないよ。
それより、体に染み付いたこのベタベタ感、汗を洗い流したい。シャワーを浴びるため17時過ぎにはいったん帰宅。さっぱりしてウチを出た。

待ち合わせまで15分ほどある。街中の本屋で時間をつぶす。間もなくデニムのポケットに突っ込んでおいたケータイが震えた。18時半を少し回った頃お蝶からの電話。美容院でのセットが済んでもうじき着くという。
怪人クンの立ち位置正面からやってくるものとばかり、けれども意表を突いて「お待たせ」の声は背中からだった。
「おっと!」
振り返るとおなじみ、アッシュなお蝶がそこにいた。夕日に照らされた彼女の髪は、より派手なブラウンカラーに映る。

さて、この続きをと思ったんだけど…。あまりの暑さに怪人クンの集中力がついていかない。完全にスタミナ切れだ。思考力ゼロ。
20時までの90分間、5.5坪ほどの小さな店でサザエのつぼ焼き、しょうがの肉詰め、アジのタタキ、それから…。ドリンクは焼酎のわさび割り。彼女はウーロン茶。
話題はたくさんあったけど、うまいものをあれこれ食したことをお伝えしてキーを止めるとにしよう。あ、同伴? しましたよ、ムフフ…。


※20日(日)は合気道バーベキューのため、更新は夜になるかもしれません。
※今年春から「飯や飯」(めしやはん・写真)の店長が独立。自分の城を持ちまして、そこへ行ってきたのです。
※この夏にお蝶の前で歌ってみたいな。たとえばコチラの曲を。


いつだって線香花火は儚いよ

2008年07月18日 | Weblog
<7月17日(木)>

さっそく、須田信太郎&TAJIRIのコラボ作品『ムーンサルトじいさん』(週刊漫画サンデー)を読んでみた。へぇ、粋なじいさんだね。カッコいいよ。これぞ男の粋な様。IKIZAMAといえるね。
7月は新番組がスタートする季節でもある。この夏も命というか、医療をテーマにしたドラマがラインナップされている。怪人クンが見ているのは、『Tomorrow』(TBS)と、フジテレビで今晩22時より放送された『コード・ブルー』だ。正直NEWSの山下智久って好きじゃないんだけど、このてのストーリーだと役者にかかわらずつい見ちゃうんだよなぁ。
結局木曜はそれくらいで、あとは何もなかった。

話題を変えよう。
あれは1988年の4月だった。昭和の時代ギリギリで門を叩いた合気道も、早21年目に突入したことになる。サボりながらもよく続いていると我ながら思う。やっぱり、仲間に恵まれたというのが最大の理由だろう。
やるからには上手くなりたい。モチベーションとして、技術的な向上がないといったら嘘になる。けど、怪人クンにはもっと大事なことがある。出会いだ。
きのうのブログでは触れなかったけど水曜日、久々に「おっ!」となるシーンに遭遇した。道場に着くと入口右端の長椅子にひとりの女性が座っていた。見学者か? ロングの黒髪。ぱっと見30代の香り漂うオトナの彼女が怪人クンと目が合い、微笑みながらこう言った。
「こんばんは」
0.3秒。たった5文字のそれだったけど、なんともいえない風を感じた。

1つの期がファイナルを迎える頃、次の4ヵ月、新規申し込みを考えている方がこうして顔を見せることがあるんだけど、実をいうとこれこそが怪人クンの合気MAX。いちばん好きな瞬間でもあるんだ。せっかくだ。8月からの教室に彼女も入門してくれるといいなぁ。少しばかりハイになって、さきほどの様子をカンフーに伝えた。
「今さ、あそこに座ってる女性が怪人クンに『こんばんは』って言ったんだよ」
「うん、みんなにあいさつしてたよ」
「えっ、………」
そりゃそうだ。いつだって線香花火は儚いよ、ムフフ…。


※ミスチルこと、Mr.Childrenの新曲は『コード・ブルー』の主題歌にもなっている♪『HANABI』(9月発売)。
※合気バーベキューは20日(日)です。数年前イベントの様子(写真)。


漫画の須田信太郎

2008年07月17日 | Weblog
<7月16日(水)>

今宵の合気、長老がやけにハッスルしていた。グイッ、イモ軍団のちょんまげが肩口に相手を抱え上げ、そのまま叩き落せばプロレス技のパワースラムといったところだ。元気はつらつ、老人体力恐るべし。
といっても、彼はまだ40代半ばだ。しおれるには早すぎる。

クソ蒸し暑い中練習には行ったけど、いつもながらの大遅刻。19時半近くにようやくウチを出た。真ん中の体育館に入り、稽古を始めたのは19時45分過ぎ。
それより少し前の話。母親から知らされた。
「シンタがね、今度プロレスラーといっしょに作品出したらしいよ。おばちゃんからアンタに伝えてよ、といわれてさ」
整理するとこういうことだ。まずシンタというのは怪人クンのイトコ、漫画家・須田信太郎をいう。このブログにも何度か〝画伯〟の名で登場している。シンタには姉がいて、彼女もプロの漫画家だ。姉弟そろって、というのもなかなかないことだ。おばちゃんとは彼の母親で、怪人クンマザーの姉にあたる。要するにオバだ。
彼は『漫画の須田信太郎』というオフィシャルサイトも持っている。たしか、「ハッスル」のパンフでも漫画を描いてたよね?
ところで、なんてレスラーとコラボしたの? あ、TAJIRI選手。この人なら知ってる。聞いたことある。
ごめんね、怪人クンはご存知のとおり猪木さんしかカンジないんでムフフ…。どんなにすごいファイターでもその魅力がわかんないんだ。でもすばらしいことじゃん。おめでとう。がんばれイトコ! 須田信太郎!
興味のある方はぜひ、読んでください。怪人クンも探してみよう。


※こちら須田作品(写真)。



飛んで火にいる乳の虫

2008年07月16日 | Weblog
<7月15日(火)>

縦置き。Uの字に折られ突っ込まれた新聞各紙。そんな中、目にした駅売りの東スポに「猪木」という文字が躍っているだけで、まんまと手を伸ばしてしまう怪人クンは闘魂狂者だ。
同じく、このブログで「エロ茶」に遭遇した途端、弾かれるように電話してくる男がいる。
飛んで火にいる乳(ちち)の虫―――。

「グヘヘヘ(フン、フン、フン)」
おなじみのスケベ笑いと、いつになく荒い鼻息を加えて、どしょっぱいMCは日記アップわずか15分足らずで連絡をしてきた。早いなぁ。
『(フン、フン)グヘヘヘ。ひどいね、ちょっとさ』
彼も例の電話男が許せないらしい。
「安心しろ。あの話はなくなるから」
『え、そうなの? グヘヘヘ(フン、フン)』
怪人クンのひと言がよほどうれしかったのか、陰から陽に声が変わる。オイ、何をたくらんでいる? まさかお前、やっぱり。
『オレが名乗りを上げるよ、(フン、フン、フン)グヘヘヘ』
隙あらばいただき。ポスト電話男、エロ茶のデート相手はこのオレ様以外にないと言わんばかり。やってみろ。怪人クンはプロデュースしねぇぞ、もう。
『グヘヘヘ(フン、フン)』
さらに1時間後、Dr.トドーも怒りのメールを送ってきた。失礼極まりないというわけだ。

立会人として引導を渡す。20時を回った頃、電話男に昨夜の時点で聞いていたエロ茶自身の意思、キャンセルを伝えた。
『きのうは酔っ払ってたから、ヘラヘラな態度でしゃべっちゃったけど。合コンというのも、彼女の緊張をやわらげるつもりで…。悪かったよ。そこは誤解しないでね。けどその、今回はナシという意味? それとも、これから先もということ?』
おそらくは後者でしょう。あなたが××の友人だから協力したけど、この話からは降ります。どうしてもエロ茶に辿り着きたければ、別のルートでがんばってみてください。お疲れさまでした。
ムフフ…、とはいえエロ茶に休息はないようで。
ライバルが消え暑さで発情。グヘヘヘの夏、ここに開幕!


※躍る「猪木」(写真)。記事は最新のものではありません。


電話男に、喝!

2008年07月15日 | Weblog
<7月14日(月)>

15時を過ぎた頃、なんだか雲行きが怪しい、と思ったらゴロゴロピカッ、雷も鳴り出してどしゃ降りに。大雨洪水警報も出た。
それから2時間後、空はありったけの怒りをぶちまけたら何もなかったかのように雲の切れ間から日の光を覗かせている。勝手気ままでいいよなぁ(笑)。
夕食はひとり、街中で中華。あ、そうだ。例の電話男に連絡をしておこう。
昼にエロ茶から挑戦受諾の返事をもらっていたので、それを伝えるためだ。彼女は(怪人クンもいっしょならいいよ)と、この話にGOサインを出した。DAIGOじゃないけど、たしかにぃ~、1対1は緊張するんだろうね、うん。
エロ茶はチャレンジされた側だ。あらゆる権限は彼女のほうにある。メールには(わたし、この日なら今のところ空いてるよ)と、スケジュールも添えていた。実に丁寧な対応だ。怪人クンも間に入った以上、責任をもって立会人を務めさせていただきます。

さて、問題は相手の男だ。彼女OKを聞くなりこう言い放った。
『エロ茶ちゃん了解だって? そう、ホント。怪人クンも来るの? じゃあさぁ、こういうのはどう? 彼女に友だちを連れてきてもらってさ、合コン形式でやらない?』
ん? ちょっと待て。
「大勢で楽しむことは悪いことじゃないけどさ、今回は違うだろ? アンタがエロ茶と飲めればいいんだろ? だったら女性は彼女ひとりでも十分じゃん? そんなこと言ってるとなぁ、時間ばっかかかって実現する話も延び延びになるよ。ヘタすると決裂するぞ?」
電話男に、喝! 彼女を誘うだけでも大変なのに、わがままも休み休み言え。
『そうだよねん、わかったよん。ヒヒヒ』
なんたるおふざけ口調。人をナメくさったような言い方。しかも、彼女が指定した日程ではどうのこうのと言い出した。バカヤロー! こういうときはな、お願いしたテメェがエロ茶に合わせるんだよ! 
とにかく、結果だけは彼女に報告しておこう。
(あっちからまた連絡があると思うけど、あれこれ言ってきたので時間がかかるかもしれません)
エロ茶裁定を待つまでもなく、怪人クンが爆破ボタンをムフフ…、ポチッとなぁ~しちゃおうかな? 親指1本、いつでもできるぞ。


※どうやら、遠いお酒になりそうです(写真)。


見せてくれ巨乳魂

2008年07月14日 | Weblog
<7月13日(日)>

あれ、もうこんな時間か。よく寝たよ。棚の上、目覚まし時計の針は10時をさすところだった。
日曜日とはいえ、いつもなら8時には起きている。レースのカーテンを滑らせる。うっ、まぶしい。窓の外は強烈な日差しだ。そういえば、あのコはきょうバーベキューをすると言ってたっけ。よかったなぁ、いい天気になってさ。ちょっと暑すぎるかもね?

まったく、土曜日の電話男もおもしろいよ。怪人クンにエロ茶との飲み会をオファーしてくるんだからさ、ムフフ…。いくら巨乳だからってタレントじゃあるまいし、怪人クンは野田社長じゃないっうの!
けど、こういうのはできれば実現させてあげたい。もちろん相手あってのことだから、すべての決定権は申し込まれたエロ茶にある。仮に彼女が「NO!」と言えば、そこでTHE END。でも悪い話じゃないんだし、ひとつの縁(えにし)、出会いとしてここは男っぽく「ヨッシャ!」と彼の挑戦を受けてほしいよ。あ、女だったな(失礼)。怪人クンは個人的にそう願っている。
とにかくこうして誰かのために動いてあげようと思えたのも、自分自身の心がハッピーというか元気である証拠。じゃなかったら、「めんどくせぇよ!」となって、怪人クンも彼の言葉を適当に流していたかもしれない。
エロ茶よ、ドカーンと一発見せてくれ! 胸の大きさに比例した巨乳魂をよ!


※うまい酒は、いつ飲んでもいいものです(写真)。


ご指名ですよ!

2008年07月13日 | Weblog
<7月12日(土)>

蒸し暑い土曜の昼、怪人クンは自宅にいた。のんびりと朝からテレビ三昧。ドラマ3本勝負だ。ハードディスクに録画しておいたものを居間で一気に見た。『ロト6で3億2千万円当てた男』(テレビ朝日)、『魔王』(TBS)、『Tomorrow』(TBS)。
それが終わると、自分の部屋に戻って置きっぱなしのケータイを確かめた。おっ、着信があるぞ。しかも留守電マーク付き。
賑やかな通りに面しているウチのマンションは、この季節、窓を開けたままにしておくと車の音などでテレビのセリフすらさえぎられてしまう。目の前にないケータイの着うたなど聴こえるはずもなく…。
さっそくメッセージを聴いてみる。
『え~、怪人クンのケータイでしょうか? 僕は××の友人で先月の…』
太い男の声で名前が言われ、連絡を求められた。
知り合って1ヵ月くらいの人物。メモリーにも登録はされている。とにかく話を聞こう。そう思ってこちらからかけなおした。
トーンは低い。でも明るい口調だった。
『ごめんね、電話もらっちゃって』
「かまいませんよ」
そんなあいさつから入って、話題が移った。
『ところで合気道なんだけど、怪人クンは何曜日に行ってるの?』
「水曜日ですね、今のとこ」
『そうなんだ』
このあと、彼は本題を切り出す。「合気道」というキーワードを伏線にして。

声の感じ、1オクターブほどキーが上がった。
『前に、パブで会ったときにも怪人クンに言ったんだけどさ』
「ハイ」
『あの~、その~、エロちゃん。エロ茶ちゃん…ね』
「ハイハイ」
「その~、あの~、彼女とその~、一度飲み会を、え~と、セッテング…」
なるほど。それで連絡を、ですか。要は怪人クンにプロデュースを頼みたい、と。どうせなら1対1で勝負すればいいのにね。最初はタッグマッチから? 顔に似合わずシャイですね(笑)。
「わかりました。エロ茶に伝えておきます」
「よろしく頼むよぉ」
まてよ? そういえば。
「××さん、グッドタイミングですよ! 実は、来週20日の日曜に合気のバーベキュー大会がありますよ。彼女も来ます。のっけから水着でボヨヨン、ボヨヨン、ボヨヨンヨン! ですよ、ムフフ…。いかがですか? よかったら参加しません?」
「うわぁ~。でもその日は都合悪いんだ、オレ。だから別のところでぜひ!」
またひとり、彼女の巨乳にグラリな男。しょうがねぇなぁ(笑)。
オイ、エロ茶よ、読んでるか? そういうことでご指名ですよ!

週末の街は人が多い。急遽Dr.トドーからの誘いで22時、サシ飲みすることになった。どこにする? 待ち合わせたシダックス前で行き先を考える。
「最近よく行くカラオケパブがあるんだけど。ほら、例の『日本酒を楽しむ会』で知り合ったママがやってる…」
「おぉ、おぉ、いつかのブログにも書いてあったな」
「そこなら怪人クンのボトルもあるし、どう?」
「いいよ、任せる」
現在地から西の方角へ歩く。シルバーのビルへ辿り着き店のドアを引いた。げっ、ビクともしねぇぞ。よく見ると看板の明かりが消えていた。ダメだこりゃ~。
じゃあ、どうするかなぁ。よし! 〝嘆きの店主〟だ。彼も了承。でもこの時間は厳しいかも? 入れないとまずいので念のため。店の番号を呼び出しプッシュ。
その声に呆然。
『おかけになった電話番号は現在使われておりません。番号をお確かめの上、もう一度…』
な、な、なんですとぉぉぉ!!! 怪人クンの横で大笑いのDr.トドー。
「でもあれだぞ。新しい店は、かつての横丁からそうは離れてないからさ、エリア的にも番号は継続できるはずだけどなぁ?」
行くだけ行ってみよう。けれども2階のバーへの道のりは、少々Dr.トドーに険しすぎたか? 間口が狭いのなんのって。
「うわ、きついな。なんなんだよ、これ。通れねぇじゃねぇか」
彼が悲鳴に近い声を上げた。と、そのとき。ガシャ。Dr.トドーの巨体は階段入口の、幅にすっぽりはまってさぁ大変。お~い、誰かぁ! レスキューを呼んでくれぇ~。
そんなこんなのハプニングを乗り越え、深夜2時まで野郎2人のハシゴ酒は続いたのだった。


※間口にハマッタ男(写真)。


あれからのお蝶

2008年07月12日 | Weblog
<7月11日(金)>

すでに読んでくれた方々に説明はいらないかもしれないけど…。
小説『キャバなやつら!』(文芸社)は、2006年7月から翌年3月までの怪人クンとお蝶を綴り、出会いからの9ヵ月を1冊にまとめたものだ。彼女曰く、「アタシがキャバ嬢としてもっとも輝いていた時代」が怪人クン目線でつまっている。
言うまでもなく、お蝶のお客は怪人クンだけじゃなかった。大勢のファンが彼女を求めた。人気女優は日に何本もの仕事で共演者と向かい合う。同時刻にソファーという滑走路へ着陸しては、かけ持ち飛行を繰り返す。アテンションプリーズ、アテンションプリーズ。制服をドレスに変えて、ひとりひとり乗客にとびきりの笑顔をふりまいていた。

不動のナンバーワン。絶頂にあったお蝶引退の理由は、本のラストで明かされている。
その後も交流は続いていたものの、ブログに彼女を登場させることは意識的に避けてきた。〝キャバ嬢お蝶〟は昨年の3月31日でフィナーレを迎えたわけだから、ドレスを脱いだ本名の彼女はお蝶であってお蝶じゃない。ここにはできるだけ書かないようにしよう。ささやかな電話やメールをやりとりしたことすら載せなかった。怪人クンにとっては、ふたりだけのヒミツがムフフ…だったけどね。
お蝶封印にはもうひとつの理由があった。今年の5月、作品が発売されたことで、しばらくはラストシーンの余韻を大切にしたい。そんな気持ちからもそこから2ヵ月、彼女の現在(いま)には触れずにきた。
でも、もういいだろう。7月6日の「出版パーティー」を境にそれを解くことにした。今こそお蝶解禁だ。

あれからのお蝶。母になった彼女は昨年の秋、夜の世界へ復帰した。以前の店を辞め、今年の春からは週に1度新たな場所でがんばっている。生まれてきた子供と自分自身のために。
怪人クンはやっぱりお蝶が好きだ。大好きだ。そりゃあ、いつだってプライベートで遊ぶだけの仲になれたら最高さ。けど、それオンリーを望むことはやめた。男はね、クレクレ君じゃダメなんだよ。
心から彼女を応援したい。笑ってほしい。喜ぶ顔が見たい。安心させてあげたい。
だとしたら、怪人クンにできることはあれしかないよ。友だちでありながら、お客さんにもなる。はじまりの空間(ばしょ)へ里帰りもしないとね。お蝶が大切だから。
あるとき彼女が言ったんだ。
「アタシにとって、お客さんを超えたところに怪人クンはいるよ」
その言葉をもらえただけで十分。この2年でお蝶と怪人クンが、何物にも変えがたい信頼関係を築けたことがうれしいじゃん。なかなかできることじゃないよね。

今宵、そんな彼女と4ヵ月ぶりの同伴をした。なんだかとても懐かしい気持ちになった。18時半から22時までの3時間半があっという間さ。ホント、楽しかったなぁ。
恋人も夫婦も、一定の時期を過ぎると存在が空気のようになって安定する。冷めたとか飽きたとかじゃないけど、どうしても出会った頃のトキメキは歴史を重ねるほど冬眠状態になる。
正直言うと怪人クンの恋心も、つい最近までそれになっていた。彼女の事情を考えると踏み込めない部分もあってそうならざるを得ないな、と思うところもあった。でもそんなのはいいわけだ。
こうして再び火がついて怪人クンは今、あの夏に帰ってきた。
視線を向けると、右横半径50センチ以内。母になっても変わらないドレスのお蝶がそこにいた。

きょうの昼間は蒸し蒸しする陽気だった。そういえば夕方、事務所近くの公園で蝉が鳴いてたなぁ。梅雨明けも近いね。


※いつかのBARでお蝶がオーダーしたドリンク(写真)。