怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

ゲネプロ実況中継

2011年01月24日 | Weblog
<1月23日(日)>

できなかったことができるようになる。うれしいかぎりだ。
「だいぶ振れてきたじゃないか」
ちょんまげにも剣のことを言われた。
「急速に進歩してるね」
ナバもうなずく。彼らの言葉で、やる気は100倍アップした。大事なのは己を信じることだ。ただし、あまりノリノリになってもいけない。怪人クンはその点、要注意だ。力が入りすぎて闘魂が空回りしてしまう場合もある。けど、いまのところは心配後無用!
ついでだからカミングアウトしちゃうけど、棒術はサボってばかりで今回の審査がなかったらホント、ここまで真剣に取り組むこともなかっただろうなぁ。キッカケをくれた受験に感謝。
おかげさまで肉体のほう、コンディションも上がってきた。先日1回もできなかったプッシュアップも、筋肉痛が消えて上下するようになった。回数? ムフフ…、猪木さんの年齢-17とかだよ。

さて。昇段審査のジャスト1月前、2月6日はゲネプロ。本番さながら、いわゆる通し稽古のつもりでやる。南の体育館で行われる朝の研修会だ。当日を想定し、心の中で自身を実況中継するかもしれない。

「いよいよそのときがやってまいりました。いま怪人クンの脳裏に去来するものは何か? お~っと、心なしか手元が震えているぞ。陽なる天使と陰なる悪魔。ビビリながらも、そんな自分を楽しんでいるかのようにも見えます」
じゃあはじめて。
「合気トライアスロン、進行役の合図でスタートです。肘と腰を使って、しなやかにトルネードを描くぞ。〝ひとりぼっちの体さばき〟、けさ切りから7つの形を流れるようにこなしていきます。止まらず動くさまは日本舞踊のようにも見えるぞ」
みんなの視線が怪人クンに集中する。
「柄にもなく緊張しているのか? 表情に遊びがない。怪人とて人間だ。持ち技18、突き技16、後ろ技18。間合いをたしかめながら、52周のサーキットをナバとの共同作業でこなします。試験前、怪人クンは言いました。『ひとつひとつ、名前を口にしながらやらないといけませんからね。ど忘れとか重複の不安材料が…』と。そのあたりはどうでしょうか?」
難関は続く。
「シーンと静まり返った青畳。張りつめた空気の中で、エロ茶が『うん』とうなずきました。続いてはお待ちかね、心臓破りの坂。もっとも苦手とされる棒術、剣と丈。怪人クンのクライマックスは間もなくです!」

――― CM ―――

とにもかくにも練習だ。体に叩きこめ。それしか道はない。
そういえば、今宵は6ヵ月ぶりにカンフーが顔を見せた。
「相手してくれ」
彼をつかまえボーナスタイム、剣を合わせた。
21時、体育館を出ると風が気持ちいい。汗を流せば冬もやわらぐ。次週の日曜教室は休講。そのぶんは水曜日に補えばいいさ。
ナバ、行くぞ。


※訂正があります。フリーターの彼が受賞したのは『芥川賞』でした。
※どういう結果が生まれても、3月6日が過ぎ去ればうまい酒が飲めるでしょう(写真)。


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