怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

こだわりの鬼

2007年12月27日 | Weblog
<12月26日(水)>

2ヵ月前のことになる。10月のある日、フジテレビで放送された『さんまのまんまスペシャル』。
明石家さんまを前にして、ゲストの松山千春が唐突に言った。
「アレンジャー(編曲者)って、どんなことするか知ってるか?」
彼独特の口調、〝千春節〟が冴えわたる。
「いいか?オレが作った曲調は変えずにだぞ、イントロとか間奏の部分を作るのが彼らの仕事なんだ。ここはピアノ、やっぱギターのほうがいいかな?みたいに考えるわけ。けどな、メロディーは変えたらダメだぞ。オレの曲はそのまま使うんだぞ」
念を押す千春。
「なんや、そうなん?たとえば、千春の曲を演歌調にするのとは違いますのん?」
さんまもわかっていなかった様子。
「そう思うだろ?でも違う。編曲ってそういうことじゃないんだな。みんな誤解してるぞ」
「間に、オレンジレンジみたいなセリフ挟むとかしたらアカンの?」
「それは著作権侵害になるかな?(笑)」
さらにおもしろかったのは、コレ。
「お前らさぁ、著作権ってわかるだろ?『JASRAC』(日本音楽著作権協会)ってところが管理してくれてるんだけどな」
観覧者に問いかける千春。
「あれだぞ、オレが自分の曲歌うにもカネ払うんだぞ」
「へぇ~」
どよめくスタジオ。作者自身が?これは知らなかった。1つ勉強になった。

さてさて。
なぜこんな話を書いたかというと、このたび怪人クンに送り返されてきた編集者からの原稿がまさに編曲といえるからだ。
彼らは怪人クンが作ったメロディー(ストーリー)は変えずに、それに沿った音を加えてきた。これを再び怪人クンがチェックする、という作業が現在は行われている。
とあるページは見事に真っ赤だ。怪人クンも「OKです」ばかりじゃない。主張するところはちゃんと言う。こだわりの鬼にもなる。
残るはあと100枚。暮れから正月にかけて集中的にやる。
著作権の都合上、登場人物の名前がブログとは微妙に変わったものもある。

夜になると、ぐ~んと冷える。19時すぎから事務所に戻ろうかと思ったけどやめた。あしたにしよう。
3時間も4時間も枠をとらなくったっていいよ!テレビはつまらないものばかり。まったく見るものがない。
こういうときこそ本を読もう。『ホームレス中学生』(田村裕著)と『陰日向に咲く』(劇団ひとり著)を切のいいところでチェンジ。代わりばんこに読んだ。
春になれば、怪人クンの作品もこんなふうに形になるんだよなぁ。ムフフ…。
そんなことを思いながら、ページをめくっていった。


※『陰日向に咲く』の表紙(写真)。


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