クセになりそう

＜３月５日（金）＞

この戦い、クセになりそう。
今宵、おハナさんの店で常連とおハナさんも加わって８名のカラオケ対決実現。
ルールがまたユニークだ。採点マシンによって算出された２桁の点数を掛け合わせ、もっとも高い数字をはじき出した者が勝ち。
たとえば８５点を記録しても、７８点の人に軍配が上がる。前者は「８」×「５」＝４０点、後者は「７」×「８」＝５６点。
歌唱力のある者が優勝するとはかぎらないところに、最大のおもしろさがある。ゲーム上の最強点は９９。掛け合わせると８１点とみなされ、この上なくイチバンだ。
本来無敵のはずの１００点満点は逆にゼロとなり、最弱ロードまっしぐら。
あなたもぜひ、仲間たちとパラドックス（逆説）を遊んでみてはいかがでしょう？

さて今回の戦い模様、一回戦と二回戦はスタンダードに得点順。三回戦は３位の者が。ファイナルとなった四回戦はブービーが勝利者となる形で行われた。
怪人クンは二回戦とラストゲームに勝利。とくに最終戦は気合いを入れた。
「いかに雑に、ふまじめに」を心がけた。するとどうだ？ ７３点。これならいけるかも？ 得点「２１」ならブービーの光が見えてきた。まだまだ、可能性はゼロじゃない。

そうだ！
ここでふと、あることを思いつく。
「もしこのラウンドを制するようなことがあったら封印を解いて、もう一度あの場所へ行こう」と。
大トリのもこりんが、暫定最下位だった怪人クンよりアンダースコアとなり決着。怪人クンの優勝だ。
ニューボトルが褒美のしるし。

勘定を済ませ店を出た。予報の雨はまだ落ちていない。心地のいい風を受け、足はまぶしい光を放つとあるビルの前で止まった。
ケータイのディスプレイ。デジタルの数字は６日、０時３４分を刻んでいる。
エレベーターの「５」をプッシュ。上昇のスピードが速くもあり、遅くも感じちょっとばかしイラついた。
扉が開くとまた扉。黒いスーツの男は怪人クンに視線を向けると「いらつしゃいませ」の声とともに、やさしいトーンのアダルトな雰囲気漂う空間へと招き入れた…。

続きはムフフ…、次回を待て！


※まるでオヨヨ！（写真）『不毛地帯』（フジ）の江守徹さん。