怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

盗まれる男

2008年07月22日 | Weblog
<7月21日(月・祝)>

「海の日」。その名のとおり海水浴日和となった3連休の最終日、〝オヨヨ〟の署長と昼にドトールでお茶をした。彼は『キャバなやつら!』(文芸社)では準主役のポジションにいる。7月はじめの「出版パーティー」で、出席者のみんなに配ったおみやげを署長にも渡したくて怪人クンが呼び出した。
東の方向へ直進すると駿府公園に突き当たるその店舗は、入口右奥のエリアが喫煙コーナーになっている。注文したアイスコーヒーを持ちながら進んでいくと、ずんぐり体系の横顔が見えた。彼はヘビースモーカー。時折アイスティーをすすっては、やっぱりタバコをふかしていた。忘れないうちにと、怪人クンが紙袋を手渡す。
「オヨヨ」
署長の口から〝ありがとう〟の言葉を聞いた。

1時間近くの雑談でテーマになったのは〝粋 〟(いき)。
たとえばどういった人間がそうで、反対にそうじゃないのか。結局、思いやりとさりげない気遣いのできる人はカッコイイ。逆はみっともない。情けない。どしょっぱい。哀れ。そんな感じで話はまとまった。
一流といわれる人物は、それが自然と身についている。常に他者を惹きつけるオーラがある。行動をとる。計らいをする。だから、どんな小さなしぐさであっても盗みたくなるんだよね。「それ、いただきます! ムフフ…」ってさ。
「この先5年、10年、20年、歳を重ねれば重ねるほどにそういう大人でありたいよなぁ。少しでも近づきたいね。〝盗まれる男〟に」
怪人クンがつぶやくと、署長も「オヨヨ」と頷いていた。
人生にはいろんな出会いがあるけど、「情」や「義理」って果たしたり貫くものじゃなく、ときには捨てるものなのかもしれないね。感謝の気持ちさえ忘れなければむしろ、アリだな…。