怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

ご指名ですよ!

2008年07月13日 | Weblog
<7月12日(土)>

蒸し暑い土曜の昼、怪人クンは自宅にいた。のんびりと朝からテレビ三昧。ドラマ3本勝負だ。ハードディスクに録画しておいたものを居間で一気に見た。『ロト6で3億2千万円当てた男』(テレビ朝日)、『魔王』(TBS)、『Tomorrow』(TBS)。
それが終わると、自分の部屋に戻って置きっぱなしのケータイを確かめた。おっ、着信があるぞ。しかも留守電マーク付き。
賑やかな通りに面しているウチのマンションは、この季節、窓を開けたままにしておくと車の音などでテレビのセリフすらさえぎられてしまう。目の前にないケータイの着うたなど聴こえるはずもなく…。
さっそくメッセージを聴いてみる。
『え~、怪人クンのケータイでしょうか? 僕は××の友人で先月の…』
太い男の声で名前が言われ、連絡を求められた。
知り合って1ヵ月くらいの人物。メモリーにも登録はされている。とにかく話を聞こう。そう思ってこちらからかけなおした。
トーンは低い。でも明るい口調だった。
『ごめんね、電話もらっちゃって』
「かまいませんよ」
そんなあいさつから入って、話題が移った。
『ところで合気道なんだけど、怪人クンは何曜日に行ってるの?』
「水曜日ですね、今のとこ」
『そうなんだ』
このあと、彼は本題を切り出す。「合気道」というキーワードを伏線にして。

声の感じ、1オクターブほどキーが上がった。
『前に、パブで会ったときにも怪人クンに言ったんだけどさ』
「ハイ」
『あの~、その~、エロちゃん。エロ茶ちゃん…ね』
「ハイハイ」
「その~、あの~、彼女とその~、一度飲み会を、え~と、セッテング…」
なるほど。それで連絡を、ですか。要は怪人クンにプロデュースを頼みたい、と。どうせなら1対1で勝負すればいいのにね。最初はタッグマッチから? 顔に似合わずシャイですね(笑)。
「わかりました。エロ茶に伝えておきます」
「よろしく頼むよぉ」
まてよ? そういえば。
「××さん、グッドタイミングですよ! 実は、来週20日の日曜に合気のバーベキュー大会がありますよ。彼女も来ます。のっけから水着でボヨヨン、ボヨヨン、ボヨヨンヨン! ですよ、ムフフ…。いかがですか? よかったら参加しません?」
「うわぁ~。でもその日は都合悪いんだ、オレ。だから別のところでぜひ!」
またひとり、彼女の巨乳にグラリな男。しょうがねぇなぁ(笑)。
オイ、エロ茶よ、読んでるか? そういうことでご指名ですよ!

週末の街は人が多い。急遽Dr.トドーからの誘いで22時、サシ飲みすることになった。どこにする? 待ち合わせたシダックス前で行き先を考える。
「最近よく行くカラオケパブがあるんだけど。ほら、例の『日本酒を楽しむ会』で知り合ったママがやってる…」
「おぉ、おぉ、いつかのブログにも書いてあったな」
「そこなら怪人クンのボトルもあるし、どう?」
「いいよ、任せる」
現在地から西の方角へ歩く。シルバーのビルへ辿り着き店のドアを引いた。げっ、ビクともしねぇぞ。よく見ると看板の明かりが消えていた。ダメだこりゃ~。
じゃあ、どうするかなぁ。よし! 〝嘆きの店主〟だ。彼も了承。でもこの時間は厳しいかも? 入れないとまずいので念のため。店の番号を呼び出しプッシュ。
その声に呆然。
『おかけになった電話番号は現在使われておりません。番号をお確かめの上、もう一度…』
な、な、なんですとぉぉぉ!!! 怪人クンの横で大笑いのDr.トドー。
「でもあれだぞ。新しい店は、かつての横丁からそうは離れてないからさ、エリア的にも番号は継続できるはずだけどなぁ?」
行くだけ行ってみよう。けれども2階のバーへの道のりは、少々Dr.トドーに険しすぎたか? 間口が狭いのなんのって。
「うわ、きついな。なんなんだよ、これ。通れねぇじゃねぇか」
彼が悲鳴に近い声を上げた。と、そのとき。ガシャ。Dr.トドーの巨体は階段入口の、幅にすっぽりはまってさぁ大変。お~い、誰かぁ! レスキューを呼んでくれぇ~。
そんなこんなのハプニングを乗り越え、深夜2時まで野郎2人のハシゴ酒は続いたのだった。


※間口にハマッタ男(写真)。