怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

笑ってくれればそれでいい

2006年08月27日 | Weblog
<8月26日(土)>

東京発11:06のひかり。この新幹線で静岡へ向かった怪人クン。ところがだ。直前、ハプニングが起こってしまう。3枚綴りのチケットを改札機に重ねて入れると〝ピンポ~ン〟の音。扉も閉まり、通せんぼ状態になる。慌てて女性係員が飛んでくる。
「ただいまチェックしますのでお待ちください」。
機械のふたを開けチケットを取り出した。うち1枚が見るも無残にちぎれている。
「すみません。これでは使えませんので再発行してまいります。お手数ですがしばらくお待ちください」。幸い、発車時刻まで20分近くあった。怪人クンにも不安はない。
ふと思ったのは、夕方からデートなのに縁起でもないなぁ。そのくらいである。10分ほどで男性社員が現れた。生き残った2枚のチケットと、「係員業務連絡書」という紙が1枚。「これがチケットの代わりになります。2枚と一緒にして静岡駅のほうに出してください」と言われた。12:08には無事、静岡に到着。改札の端っこに窓口がある。
「東京駅でこれを渡されました」。駅員に提出すると「ハイ、わかりました」。何を訊かれるわけでもなく、その場をクリア。

午後。シャワーも浴びて、着替えも済ませ準備完了。時刻は刻、一刻と近づいてくる。
東京のみやげを持ってウチを出る。18時にその場所でお蝶を待つ。彼女が来た。小走りだ。遠くからでもお蝶は目立つ。目の悪い怪人クンにもハッキリわかる。
何度味わっても飽きない。変わらない。この瞬間、出会いのシーンというのはいいよねぇ。程よい緊張感とトキメキのミックス。
いつも思う。オープニングというのは、最初に訪れるものでありなら、最高のクライマックスでもある。大好きな一幕だ。
ところで、怪人クンが今夜チョイスしたのは「飯や飯」(めしやはん)の系列店。とあるビルの地階にある「〝のみくいや〟でん」という店だ。
DEN(でん)。この名前は〝ほら穴〟を意味するらしい。薄暗い階段をらせん状に下りて行くと、怪人クンの背丈(170センチ)、胸元ほどの高さの扉がある。引き戸を開け、くぐるようにして中へ。
薄暗い照明の店内。男性店員が3人、女性が2人。「いらっしゃいませ」と迎えられた。横一列にカウンターが伸びている。そのところどころに、和風のスタンド照明が置かれてある。背を向けると団体席がひとつ。
「飯や飯」が大衆的なら、こちらは大人のムード漂う隠れ家的な感じ。居酒屋でありながら、バーの雰囲気も併せ持つ。地下という場所と、薄暗さがそういう気分をあおる。目立たないから、お忍びにはいいんじゃないかなぁ?
怪人クンたちが一番乗りだったようでほかに客はいなかったが、いつの間にかカウンターは埋まっていた。声と声が交差する。あちこちから言葉が重なる。みなそれぞれに盛り上がっているようだ。
手書きのお品書きには本日のおススメがズラリ書かれていた。肉もあるが、どちらかといえば魚類が多い。メニューが豊富なので、選ぶのに少し戸惑った。注文の時、怪人クンは「〝飯や飯〟にないものは何?」と訊ねた。お蝶にも食べたいものを選んでもらう。揚げ物や刺身などを頼む。締めに怪人クンは高菜ご飯を、お蝶はかき氷を食べた。2時間、あれこれ会話した。互いに笑顔がこぼれる。
食事は今回で3回目。お蝶もだいぶ、怪人クンに対して肩の力が抜けるようになったようだ。

怪人クンは改めて思った。〝お蝶が笑ってくれればそれでいい〟と。願うはただその一点だけ。二人の時間、彼女はずっと笑ってくれた。こんなにうれしいことはない。ほかに何を望むというのだ?それだけで十分だよ。ありがとう。
いやぁ~、他者(ひと)の喜んでくれる顔を見るのって、ホンといいもんだなぁ。これからもお蝶の笑顔を見続けたい。そのためにも…。
「あなたといると退屈なの」。
この言葉だけは絶対言わせない。退屈ほど苦痛なことはない。それだけはさせない!


※20時から60分、お蝶の店で飲んだあと事務所に寄りひとりバーへ。そこで懐かしい顔に再会。7月の中旬、〝ネコの足跡〟を閉めたネコママとバッタリ。元気ですかぁ~!?9月より清水の街で新店をオープンするそうです。がんばってね!
コロナビールと焼酎。2杯飲んでバーを出ると外は小雨。0時を少し回った頃、家路へ。このところ、寝不足なので早めに寝ました。
※DENの入口にあったちょうちん(写真)。