怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

怪人クンのリアリズム

2005年11月29日 | Weblog
フィクションとノン・フィクション。バーチャルとリアル。渦巻く葛藤…。
怪人クンの日常で起こるすべてのことが真実である。そこに嘘はない。みな本物だ。しかしである。その狭間で“何か”が揺れ動いている。

向かい合って、時には肩を並べて語り合う。その空間が楽しければいいじゃないか?そうだけど…。
人間対人間。男対女。お金で繋がる関係でいいの?「あ、そろそろだわ。ねぇねぇ、早く食べちゃおうよぉ。店入らないと店長(ママ)がうるさいから。罰金取られることもあるしぃ~…」。常に時間を気にするデートって楽しい?そこに真(まこと)の愛はあるのかい?
愛は、ある。嬢たちも人間であり、ひとりの女性だからだ。でもそれはやっぱり“お客愛”という“愛”なのだ。“仕事愛”、“おカネ愛”ということである。どの嬢もそうとはいわないが、彼女たちに“プライベート愛”は求めちゃいけない気がしてきた。

かつて、キャバクラ嬢にこんな質問をぶつけてみたことがある。
「(毎回)指名もしてくれて、浮気(指名換え)もしない。何度も同伴して、話も弾む。一緒にいて楽しい。性格もある部分わかる。自分を出せる相手…。そんな人なら、たとえお客さんでも恋愛対象として見れる?」しばらく考えてから彼女は言った
「う~ん…なくはないと思うけど、女のコにもよるんじゃないかな?私の場合は、始まりが店じゃなかったらOKするかも?」
出会った場所、関係(お客と嬢)が違っていたなら、か。彼女の場合は、お客はありえないと言っている。あくまでプライベートで知り合っていたらそれもある、ということだ。つまり、ファースト・コンタクトでほぼ決まるというのだ。逆の立場で考えてみたら分かる気もする。

彼女たちは“女優”であり、“アイドル”なのだ。舞台上での恋人役ならいつだって付き合ってくれるだろう。男が誘い、時には女が誘う。お互いがそれを望むなら、いくらでも共演すればいい。でも、一歩そこを降りたらふり出しに戻る。そのつどリセットボタンが押される。
このことは前にも書いたが、彼女たちとのステージは1話完結ならぬ“一夜完結”なのである。1つの劇が終わって、また新たな作品で共演する。仲良くもなるがその繰り返し。連続のようでいて、実は単発。
“女優”たちには多くの共演者がオレもオレもと、手ぐすね引いて待っている。オファーはひっきりなしなのだ。人気嬢ともなれば、四方八方から彼女に向けられる矢印は何本、何十本とある。その一つ一つをこなしていく。

ピンク色の薔薇も同じ。怪人クンが放った矢印はその中の1本にすぎないのだ。いくら怪人クンが“お客以上の関係”を求めてぶつかろうとも、彼女は答えの出しようがないんじゃないか?たぶん出さない気がする。
『薔薇も怪人クンといると楽しいし、怪人クンも薔薇といて楽しければいいじゃない?』ニッコリ笑って言われそうだ。実際、ハッキリと訊いたことはないから分からないが。
そういう気がするのは怪人クンとの関係も、他の指名客との関係も現状維持が薔薇にとっての安住だからだ。

このところ毎日のように『それでもいいの?』と“もう一人の怪人クン”が問いかけてくるのだ。やっぱり怪人クンも他の男たちも馬鹿だから、これから先も今までと変わらず店に行くだろう。『それを分かって付き合えるならいいんじゃないの?』自分から自分へ呟いてみる。

今まで何十回と書いてきたこの一言を撤回させてもらう。“お客には選ぶ権利があるが、嬢たちにはない”と言ったことだ。彼女たちにも選ぶ権利はある!
店内(場内)指名はそうもいっていられないだろうが、同伴などに誘われた場合は相手を選ぶようだ。
彼女たちの本音。同伴デートで食事をするのも仕事。どうせなら、嫌いなお客や苦手なお客より“好きなお客”(楽しいお客)と行きたいわ!そうだろうなぁ。
ということでいうと、怪人クンは“愛されてるお客”となるわけか…。嬉しいけど、哀しいなぁ。なんとも複雑だね。

きょうのブログは日記じゃない。怪人クンのリアリズム。心の中そのものを、いつにも増してズバリ書いてみた。怪人クンの中にも、もう一人のナイーブな怪人クンがいるのである。
“L”さん、いや、リトル浜松さん、これでお分かりいただけますか?わざわざ名前隠さなくてもいいのに。バレバレだよ(笑)。


※友だちが次々と幸せを掴んでいく中で、“怪人クンもこのままでいいのか?”って思ったりもして…。まぁ、他者は他者、自分は自分の道を行けばいいんですけどね(笑)。柄にもなく思ったわけで。
※「うたまくら!写真館」。さて今回は…背中は語る(写真)。東銀座にて。